63話 ななしの姉妹の職業①
「そろそろナナちゃんもシノちゃんも、職業を持ってみたらどうなの?」
ツキが二人に問いかける。職業は人間、白い人、魔族が関係なく持つ事ができて、どの職業も固有の効果を持っている。ツキの職業は商人で、効果が走力が1.2倍になるらしい。リアは職業が幽霊で、効果がダメージ無効、という恐ろしい効果を持っていた。その代わり、スキル≪除霊≫を受けると大ダメージを受けてしまう。普通の人にスキル≪除霊≫は効かない。ライムのスキルはない。魔族に職業はあるが、魔物にはないのだ。そこが魔物と魔族の大きな違いだとよく言われているそうだ。
「ついでに~ユージの職業も~教えて~」
絶対に見せたくない。いつからなのか分からないがユージの職業はロリコンになってしまっていた。ロリコンの烙印はステータス上だけで十分だ。ステータス上だけでも多いかもしれないくらいだ。ただ、ユージは職業ロリコンの効果が気になってしまった。ななしの姉妹が職業に就いたら図書館に行って調べてみるか。
そして肝心な職業の取得方法だが、職業体験をすることで職業枠が解放され、その後は完全に好きなようにはいかないが、自分がメインでやっていることが職業として定着することが多い。なのでユージは、ななしの姉妹をツキに預けることにした。などと、いつもならばなるはずなのだが、ツキが誘拐されてまだあまり日もたっていない。ブラックも生きているらしいからまた何かのトラブルに巻き込まれる可能性がある。だからユージはカード屋を手伝ってもらうことにした。
カードは本来ユージが作って、ユージが売りに行っていた。商人に売って、商人がそれを大衆に売る。作成費は殆どただだが、商人達の利益が一部含まれているので、売り上げそのままにユージの懐に入っているわけではない。ユージはななしの姉妹2人で誰かと会わせたくなかった。彼女達は白い人だから排除しようとする輩がいる。殆どが彼女達よりも弱いが、それでも彼女達は手加減ができないから、攻撃してしまうと相手を殺してしまう。そして、彼女達は正当防衛なのだが、それを人間が許すはずもない。そうしてより警戒されるようになってしまうので、ユージは作成の方を手伝ってもらうつもりだった。しかしスキル《印刷》はユージしか持っていない。なのでななしの姉妹にキャラ作成を手伝ってもらった。絵を描いてもらい、効果や名前をつけて貰う。それを参考にユージがカードを作成するのだ。




