61話 やっと揃いました
ユージ達が起きたのは、ユージ達が家についてから一日以上経った頃だった。それからいつも通りお風呂に入って、ご馳走を食べても、ユージとツキは暗い表情のままだった。ななしの姉妹やリア、ライムが大丈夫かと尋ねれば大丈夫だと答えていたが、ユージもリアも作り笑いをするだけだった。
それから夜、皆で集まった時にユージは話すのを躊躇いながら、それでも彼女らに倒れた理由を話した。リアとライムはユージが倒れたことに驚いていた。そしてユージは今のもやもやとした感情を彼女達に伝える。心の支えでありながら、重荷になっていること、自己中に生きることはユージにとって難しいだろうということ。ユージは話を一段落させると、深いため息をついた。そんなときに、ツキが話し始める。
「私も同じように考えていたの。私しか会っていないから伝えにくいと思うけど、ブラックっていう全身真っ黒の奴がいるの。結局ピィさんが追い払ってくれたんだけど、問題は解決していないの。このまま私がここにいると皆苦しい生活になるかもしれないの。ブラックも一員の種族間戦争を起こそうとするグループがあるの。ユージは人間、ななしの姉妹は白い人、リアが生きていなくて、私が魔族、ライムが魔物なの。皆種族が違うの。それは種族間戦争を起こそうとするグループにとって邪魔なの。だからあらゆる嫌がらせや攻撃をしてくると思うの。私がもしパーティーを抜けると、かなり弾圧は減ると思うの。そして、私、今脅されているの。ブラックとは前に面識があるの。ブラックは血液味のトマトジュースの弱点を知っているの。それがこれなの。」
そういってツキは、血液味のトマトジュースを取り出した。そのジュースは赤色をしていなかった。トマトジュースだと言われなければ分からない。
「この中にたくさんの虫がいるの。チノミって言うノミの一種なの。この虫は血液を飲んで成長して、すぐに血液内に卵を生むの。これを血液味のトマトジュース工場に入れてやるって脅されてるの。チノミは身体の外にいる分にはなにも問題ないの。ただ、身体のなかにはいると、いずれその人の血管がチノミの卵で詰まって死んじゃうの。私は不老不死だけど、私の家族達はそうじゃないの。入れられない為には吸血鬼達が奴隷として生きることだったの。それじゃあ私達吸血鬼は終わりだから、ツキは逃げてきたの。そしてユージに助けを求めに来たの。でもユージ達が手を出したらすぐにチノミを入れるそうなの。」
「でも工場はこっちに一部避難させてるよね。」
「それだけだと生産が追い付かないの。」
ユージはその後もポンポンとアイデアを出していくが、なかなかいいのが出てこない。
「心配してくれてありがとうなの。でもこれはユージ達じゃ無理なの。」
その時ユージにある案が浮かんだ。ユージがそれを伝えるとツキの表情が変わった。
「それならいけるかもしれないの!」




