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57話 ツキが行方不明になりました③

  その頃、家ではピィがいつものようにやってきていた。



「あれ、今日はリアと、あと誰なの?何で2人しかいないの?」



  リアがツキの行方不明と新しく仲間に加わったライムを紹介するつもりだったのだが、ツキの行方不明を伝えた途端、ピィの表情が変わった。



「それでユージ達は探しに行ったの?」


「そうです。」


「これはユージが危険かもしれないの。」


「どういうことですか?」



  リアは信じられないと言った表情でピィを見る。とても今のリアは住み着いている幽霊だと思えない。



「そのままの意味なの。関わると大変なの。様子を見に行くの!」


「ピィさんは何か知っているようですね。話していただけますか。こちらの子は新しく仲間に加わったライムって言うんですけど、彼女(?)も私も一緒に行けないんです。だからこそ今知っていることを教えて下さい!」



 そう発するリアは今までになく焦っていた。ピィは観念したのか深い息を吐いて話し始める。ただ話すピィは早く行こうとしているために、かなり早口で話し始めた。そのことにいち早く気がついたライムはピィに話しかける。



「早く行ってください〜、そして何があったか〜何故そうなったか〜あとで全部教えて下さい〜」



 ピィはその言葉を聴くや否や駆け出して行った。ピィが居なくなって少し落ち着く事が出来たリアは、自分がピィを留めてしまった事を後悔してライムにお礼を言う。



ただリアとライム、2人はすっかり忘れていた。ピィがやってきたのはユージが探しに行ってまだそこまで時間が経っていないのだ。吸血鬼達が多く住んでいる場所は、どのぐらい遠いのか知らないがピィは恐らく場所を知っていて、ピィの走力は9999を超えている。そしてユージ達は道がわからないため、かなりゆっくりと進んでいる。つまり、ユージ達よりも早くに着いてしまうのだ。途中でユージ達と会えば良いのだが、会えなかった場合ユージ達が逆に行方不明になってしまう。


 リアとライムは家で皆の帰りを待つことしかできない。最近ルールを覚えたライムとリアでゲームをするが、やはり皆でワイワイ遊んでいるときの方が面白い。2人はゲームをやめて、いつ帰ってきてもいいように準備を始めた。

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