53話 スライムの洞窟③
そしてその部屋には見たことのある箱があった。ピィが持っていた転移させるやつだ。ユージ達はこの中に何かあるだろうとピィの時と同じように全員で同時に触れて転移する。転移したさきにはギガイムの時と同じような足元だった。つまり、下にいる。ただ、メガイムを見た後ギガイムを見て大きさが桁違いだと感じたが、ここにいるスライムはギガイムよりもさらに大きかった。
「伝説のギガイムよりも大きいの。こんなサイズのスライムがいるなんて知らなかったの。」
ツキが言うには、ギガイムは数百年から数千年に一度程しか現れないと言われていて、まず存在が確認されたことがないという。メガイムでさえ数十年で出るかでないか位だそうだ。もう一個下のキロイムはバランスボールよりも一回りほど大きく、こちらはよく見かけるそうで壁の中にも時々紛れていた。ギガイムなら何とか倒せたが、このスライムはギガイムよりも遥かに大きいため倒せる気がしない。ユージはこのスライムにテライムと名付けた。ギガイムよりも大きいならテライムがしっくり来る。テライムはユージが名を付けるとどんどんと萎んでいった。やがてユージよりも縮んでツキ位の高さになった。どうやったのか分からないが人型である。これだけ見たのならば人だと思うだろう。物理法則どうなってるんだ。
「私の種族に名前をつけた人は~あなたが最初~。」
どうやらテライムは話せるらしい。
「私の種族といっても私しか見たことがないから~恐らくいないと思うんだけど~メガイムやギガイムと違って私~大きさも容姿も自由自在だから~。この前~どれだけ小さくなれるかやってみたら~途中でブラックホールになりかけちゃって~危なかった~。」
自分がブラックホールになれるとかどうなってるんだよ!
「大きさが変わるけど~重さは変わらないから~結果的に密度がおかしくなっちゃうの~。」
ゆったりした口調でテライムは話す。元のテライムだったときの青さは綺麗な蒼髪になり、柔らかかったテライムのぷにぷに感は胸に行ったようだ。ゆるふわ巨乳幼女の姿になっているテライムは更に話を続ける。




