48話 カードゲームを自作しました③
そうしてユージ王が広まっていく最中、ユージ達は悩んでいた。それは1人の来客である。勿論、ピィの事だ。ピィが噂を聞きつけてユージの家にやってきたのだ。
「私のカードも作って欲しいのです。」
そこにはツキと同じように効果が書かれた紙を持ってきた。
ピィ レベル99
条件 なし
効果 このカードは破壊不能。場に出たときに相手の場と手札のカードを全て破壊する。
なんだこのカード。ゲームバランスは今の状態でもあまり良くない。ユージの仲間のカードをどれだけ持っているかで、かなり勝負がついてしまう。ただ出回っている枚数が少ないために、持っていない人同士で勝負することが多い。その時はかなりいいバランスになっていると自負している。しかしこんなカードを1枚でも作ってしまうとゲームバランスが崩壊してしまう。
「ちょっと強すぎるかな。」
「これでも弱くした方ですよ?私の強さを示すには足りないのです。他の候補も持ってきているんですけど、恐らくこれより強いです。」
それからこのカードが如何に強いかを話す事で納得してもらえた、のならば良かったのだが、ピィはこれ以上弱くする事を認めなかった。いくらカード上とはいえ、弱いのは納得いかないらしい。ルールは知っているようなのでこのカードの強さがわかっているのだ。だからこそピィはこのカードを作って欲しいのだろう。勿論ユージにこれを断る手段は持ち合わせていない。
「わかった。ピィだけ一緒に来てくれ。」
そう言って2人だけになるとユージはピィの言う通りカードを作った。
そうして、ユージがツキ達の所へ戻ってくる時、ピィは一緒では無かった。
「ピィはどこ行ったの?」
「カードは作らなくっていいって。」
ななしの姉妹とツキは何故ピィが心変わりしたのか分からないような顔をしていた。リアは何をしたのかに気付いたのか笑っていた。




