47話 カードゲームを自作しました②
「私が出るの!やってみたい!」
「楽しそうですね。」
「勝負……」
「勝ってやるの。」
そういうと彼女らはデッキを組始めた。勿論自分を中心としたキャラ編成だ。そして全員が出来上がると勝負を始めようとしたが、夜も遅かったので明日の楽しみということにした。
朝、ユージはいつもよりもかなり遅く起きた。いつもならななしの姉妹が起こしてくれるのだが、今日はいち早く起きてゲームしたかったのだろう。ユージを起こすことなくユージを除いた皆で始めていた。ルールは比較的単純にしたもののななしの姉妹はルールブックを仲良く見ている。ブックというよりは紙切れなのだが。ななしの姉妹はユージが起きたことを知るとユージのカードはないのかと聞いてくる。効果が思い付かなかったと言い訳するが、ツキが効果を決めていたのか書かれた紙を持ってきた。
ユージ レベル5
効果 ナナ、シノ、リア、ツキを手札または山札からそれぞれ1枚ずつ場に出す。気力20消費。
彼女達のユージをキャラに入れたい執念にやられ、ユージは渋々自分のカードを作成する。すると彼女達はこぞってユージのカードをデッキに入れ始めた。嬉しいが恥ずかしい。ただでさえユージ王なんて名前を付けてしまったのに。
その日は一日中ユージ王で遊んだ。
それからいくらかして、ツキのお金だけで暮らしているのもどうかと思ったユージがユージ王を売り始めた。もともとトランプやサイコロがない世界なので娯楽は少なかった。その中でユージ王は娯楽として最適であり、瞬く間に人気が出た。イースト地区だけでなく、様々な地域に売られるようになったユージ王により、ユージの名前は広まった。勿論、東風団の枚数は極めて少なく設定してあり単体で高値で売られるようになった。
「ユージ王のユージって強いよな。ユージの効果でそれまで場に出しにくかったナナが場に出せる。そしたら勝ったようなもんだろ。」
「いやいや、ナナが破壊されたら終わりじゃん。ユージの効果でシノを出すと消費気力は10増えるけど、その分で他のキャラも出せる。これが強い。」
「ユージの効果でリアを出すのもいいよな。リアは単純だけど強いから山札から場に出せるのはありがたい。」
「皆ツキを忘れたのか?ツキでユージを選択すれば気力消費を無視すればループが可能だぜ。」
「「「「でも、どれも持っていないんだよな……」」」」
そんな会話を良く聞くことになった。




