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43話 イースト地区最強決定戦予選②

ピィの前話の話し方を変更しました。

「私を仲間にいれてください!」


「断る。」



  ピィは自分より速い人を探していたという。それがユージだった。



「そうですよね……私が入ってもなにもできませんし。もっと強くなって弟子になります。」



  また来たら手合わせしてあげよう。



「あと助けていただきありがとうございます!」



  ユージは走り去っていこうとするピィを止める。



「何故助けたことを知っている。あの時お前は確かに気絶していたはず……助けてやった形跡もない。観戦者は誰も見えていない。あと蹴ったとき何故真上に飛んでいった?」


「鋭いですね。ユージさん。あなたこの世界で自己治癒スキルを使って強化されたのは知っています。だからこそ仲間にして欲しいのです。」



  何故ピィは何でもユージの事を知っているのか。



「あと、そうですねぇ……ナナさんとシノさんと一緒にお風呂に入って興奮しているロr…」


「それ以上言うな!」



  慌ててピィの口を押さえるが、図星だと言わんばかりにピィはユージを見てくる。



「私はユージさんより強いんですよ?イースト地区最強決定戦でその力を発揮すると、会場は壊れちゃいますから。」



  おそらく、本当なのだろう。ピィはステータスを開く。そこには9999+というユージのステータスでも届くことのない体力や、気力等々に、おびただしい(おびただ)しい量のスキルが並んでいた。



「私はユージさんに興味があります。何故ならユージさんは私の本気と同等の力を持つ可能性があるのですから。では2回戦も頑張ってくださいね!」



 つまり、ユージとの試合で観客には強く見られるが、それでもかなり弱めにユージに突撃し、(あたか)もユージが飛ばしたかのように見せかけ、気絶していると思わせた状態でわざと負けたということらしい。恐らく理由はユージが死んでしまわないようにだろう。ピィは自分と同等の敵を求めている。

 そしてユージはまだその域まで届いていない為、わざと負けたということだろう。恐らく、復活の指輪もピィが()()()壊した。あれから負けた冒険者からいらないから譲ってもいいと言われ貰った復活の指輪を壊そうとするが、一発では(ひび)ができるものの壊れることはなかった。そして恐らく、自己治癒スキルでユージが強化されていることは、魔族は気力の事を魔力と教えてくれた心霊現象の時だろう。話し方が少し違うような気もするが、声が同じだった。つまり、あの時姿が見えないのに声がしていたのは、ピィが速すぎて見えていなかったとすれば、納得がいく。



  ユージは勝利はしたものの、ピィに負けてしまった気がした。そうして、数日がたち、1回戦が全て終わった。シャッフル等はしないそうなので、2回戦の相手は1回戦2試合目の勝者だ。もう負けないようにとユージは気を引き締め、会場へ戻る。

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