40話 毎日のご飯②
「このパンって小麦から作られているんだよね?」
「常識……でもユージ、よく知ってる。」
「それなら麺が作れるんじゃないか?」
「めんって何?」
「聞いたことがない食べ物なので、おそらくこちらの世界には存在しないかと思います。」
スキル≪言語理解≫はここまで翻訳してくれる。有難い。確か麺は小麦に食塩と水だっけか?混ぜて薄く伸ばして切ればできた気がする。リアはそれを聞くと、大量の小麦と食塩を買ってきた。これから試行錯誤するつもりなのだろう。ユージは味見をして、何が違うかを考えた。そうして日が暮れる頃には麺が完成した。ナナは楽しみで待ちきれなかったのか麺を食べたが麺だけだと口の中の水分が持っていかれてパサパサするし、スープがないので物足りない。ナナは口に含んだ分はちゃんと食べたが、これ以上はいらないらしい。明日からスープの作成だ。
それからスープを作ることにしたのだが、こちらが大変だった。元からこちらの世界にあるスープは合わないし、ユージも何が入っているかなど知らない。知っていたものは用意してあるが、麺を作ったときと同じく、分量がわからない。だからこそ苦戦はしたが、何とか作ることができた。これでラーメンができる。
その日はラーメンをつくって、みんなで食べた。スープはまだ改良の余地があるし、麺は素人が作ったので、不細工だが久しぶりにパン以外の主食だ。とても美味しい。これにはななしの姉妹も喜んでくれた。ツキは栄養にあまりならないため、途中で血液味のトマトジュースを入れて赤いラーメンを作っていた。ラー油とはまた違う赤さだ。
「この辺りで降水量が多い地域ってどこにある?」
ユージはもう米を探すつもりだった。




