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36話 リアの家事

  ユージ達は朝はだいぶ遅くなったが、その分夜帰ってくるのが遅いことがある。リアはスキル≪念力≫によって家事を難なくこなす。しかし、難なくこなせてしまうということは、次第に飽きが来てしまうということだ。リアはどれだけ短時間で出来るかタイムアタックを始めた。死んでからというもの、全くやることがなかったリアはどれだけ時間がたったかは、時計を見ずとも分かる。腹時計と呼ばれるものだが、リアは空腹にはならない。そうやってリアはどんどん日が経つにつれて、だんだんとタイムを縮めていった。しかし、やはりタイムアタックには二つ欠点がある。一つ目はタイムを縮めるといっても、限界がどうしても存在するのだ。元々家事が得意だったリアは、すぐにその問題に直面してしまう。二つ目はそうやって家事を終わらせてしまうと、暇になってしまうのである。



  そうしてリアは、タイムを縮めるのではなく、より良くしていこうとした。料理は手のこんだものを作り、掃除は埃一つないようにした。とても幽霊が住んでいないような真新しい家になってしまったが。そしてそれはユージ達に大好評であり、リアはやりがいを感じるのだった。



 最近のリアは、如何にしてユージにボードゲームで勝つことが出来るか考えている。だからこそリアはユージに次いでゲームが強い。今日もそうして戦略が決まる頃には、空が赤く染まり、ユージ達が帰ってくるのであった。それをリアが迎える。



  リアはユージ達に隠していることだが、リアはステータスを開くことができる。しかし、言うことはない。彼女は誰にも見られることがないように、ステータスを開くことは決してない。

 それは、リアが長い間家に一人で過ごしている間に何度も見たものであったからだ。そしてユージ達に見せることがないのは、リアのステータスが普通の人よりも明らかに低いからである。ユージはそんなことでリアの事を見捨てたりなどしないということは分かってはいるが、ユージがリアのステータスを見ることによって、色々と気を使わせてしまうのではないか、と考えたためである。リアはその嘘を隠して今日も夜のお喋りに参加するのだ。ユージ達が夜寝てしまうと何もすることがなくなってしまうからこそ、この時間がリアは愛しいのである。

これで第一章は終わりです。明日から第二章です。

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