23話 イキョーのダンジョン③
3階層はこれまでの階層となにか雰囲気が変わった。生暖かい風が吹いているのに、背筋が凍りそうだ。まさか、これって……。
「ヴァァァァッ!」
幽霊だ。やっぱりか。まあ、問題ない。リアで見慣れてるしな。
「「キャァァァ!」」
幽霊が二人の大声に驚いてるよ。二人は、リアで慣れていないらしい。幽霊が二人に近づこうとする。二人は逃げる。逃げた先には吊り橋があった。ユージはあることに気がついて、ななしの姉妹を抱く。二人は一瞬捕まったのかと怯えたが、ユージが抱いたのがわかると落ち着きを取り戻した。ただ、その安心も束の間、ユージは二人を抱いたまま吊り橋から身をのりだし飛び降りる。自分が地面にぶつかるだろうが、二人がその上に乗ることができるように、場所を調節して、落ちていく。
目を開けると、可愛い姉妹が顔を覗きこんでいる。良かった。二人は無事か。とりあえず、眼福だから、そのままでいたい。それを邪魔するように、バーが点滅して、危険を知らせていた。ユージはスキル≪根性≫がうまく発動したことに、安心しつつ、スキル≪自己治癒≫を、いつものように連発する。
スキル≪根性≫
どんな攻撃を受けても、どのような異常等によるダメージでも、命に関わるかもしれない時、オートで発動し、体力が最低でも1のこる。使用後五分間、再使用不可。
このスキルにより、一回限りであるが、死なない。ここは19階層らしい。次が魔族イキョーがいる階層だ。
階段を降りて、先へ進むと、大きな扉があった。ここに魔族イキョーがいるのだろう。しっかりと準備をして、中に入る。




