233話 ホイステーム戦④
ユージは階段を登ってベルトコンベアまで戻った。そして、ベルトコンベア部分を殴ってちょうどいい大きさにカットする。ボスの間のサイズくらいに出来たので、スキル≪転移≫でボスの間まで戻る。その時にカットした地面も一緒に転移させる。ボスの間ぴったりの地面が空から降ってくるようになったのだ。これなら避けられまい。
ちなみにこの作戦では、ユージも転移するのでユージにも降ってきた地面が当たるのだが、致命傷になるようなものでもないのでスルーするつもりだ。ユージの上部分だけ破壊してもいいのだが、そこを利用されて避けられても本末転倒なので仕方なく当たることにした。
カットした地面が降り、地についた重みで砂煙が舞う。地に埋まっているホイステームがいたのでとどめをさす。ホイステームは消滅し、代わりに宝箱と地上へ戻る道が現れた。見事ホイステームを倒すことが出来たのだ。ユージは宝箱をとって地上へ戻る。
その後、ユージがダンジョンブレイカーと呼ばれるようになった。ダンジョンの仕掛けを破壊したのだから、そう呼ばれるようになったのも仕方のないことだろう。
宝箱には幻影を生み出せるというアイテムが入っていた。つまり、ホイステームは自身の幻影を生むことでユージの攻撃を幻影に向けさせていたのだ。ベルトコンベアの上であることに気がつかないようになっていたのも幻影が働いていたからかもしれない。でなければ、恐らく人によってはダンジョンの端が見えてしまってベルトコンベアであることに気づいてしまい、簡単に突破されてしまうこともあるかもしれない。
ユージはアイテムをしまうと、すぐに王国へと向かった。休んでいる暇はないのだ。ダンジョンのボスの間で寝ていたユージが言えることではないが。




