22話 イキョーのダンジョン②
ムカつくなあ。よし!ななしの姉妹!出番だ!
ユージはシノにスキル≪毒沼作成≫で大量の毒沼を作ってもらい、ナナに毒を流してもらう。スキル≪毒沼作成≫は作成場所が斜面だったとしても、毒沼は動かないが、ナナのスキル≪水操作≫により、毒沼が消滅し、毒が残る。この毒は勿論、低い方に流れていく。また、その毒をナナのスキル≪水風船≫で、水を作って薄めて量を増やして、薄くなってしまった毒をシノのスキル≪毒付与≫により、濃い状態に戻す。壁の上でスキルを使っているので、自分達が毒に触れてしまう心配がない。イキョーのダンジョンは、と言うか、殆どのダンジョンでは、最奥は最下層である。つまり、毒はどんどん下へ下へと流れていく。
「もう気力が足りないよ!」
「私も。」
もうそろそろ大丈夫だろう。毒がまだたまっている可能性もあるので、ななしの姉妹を置いて、自分が先に降りる。シノの毒を受けてから、毎朝自分にスキル≪自己治癒≫を使うことを日課にしていたので、毒は受けない。降りると、足元に所々毒が残っている。ユージは上に戻って、ナナに気力回復ポーションを与える。進む道にある毒を、すべてどかしてもらう為だ。毒が流れていた向きから降りる道を探す。意外とすぐに見つけることができた。
何故水のまま流さなかったのかというと、ついでに魔物を倒しておこうと思ったためである。あと、イライラしたから。
下へ降りると、冒険者達が倒れていた。強い魔物がいるのかと警戒をするが、周りには誰もいない。というか、暗くてよく見えない。冒険者達に傷がある様子がないが、息絶えている。(その冒険者達は、さっきの流された毒が下層に来て、暗闇ということもあり、対処できずに死にました。)ユージ達は、その後も何度か冒険者達と遭遇するのだが、皆死んでしまっていた。そして、ユージ達がその理由を知ることはなかった。
2層は暗いだけで何もなく、実際には魔物が溢れるはずだったのだが、毒により(以下略)。
そうしてユージ達は、3階層へ降りていく。




