224話 帝国②
ラグが慌てて走ってきた。
「戯れ言かと思っていたが、ありえない。」
国内に入るためには面倒な手続きがあるから、こんな短時間で何事もなかったかのようにここまでこれるのは普通では不可能だから信じるとの事。理解が早くて助かる。
「手続きは私の権限でやっておいたので、戻らなくて大丈夫ですよ。」
これで自由に帝国内を探せるというわけだ。
食事を済ませてから探し始めたが、四国と比べて発展しており、土地が区画化され、捜索範囲が限られる上に、通った場所を覚えやすいので、探すのが楽だと思っていたが、人通りが多く、普段の速度で探すことができず不便に感じる。結局、他の地域と探しやすさは変わらなそうだ。
ちゃんとギルドからクエストとして出ていたので、条件としてダンジョンを攻略しなければならない。そして、クリアできるかといわれると正直自信がない。理由は簡単、今はユージ一人なのだ。ロリリエールのダンジョンですらクリアできないだろう。それなのに引き受けてしまった。いつも皆いるからと無意識に思ってしまっていたからだろう。
しかし、向こうが依頼として出してくれている手前、引き下がるわけには行かない。ユージは帝国にあるダンジョンへと向かった。姉妹の捜索をしていたので場所は聞かずとも分かる。そこだけ周りに建物がなく、他の場所と比べて異質なので、記憶に残っている。




