1話 自己治癒スキルで自己中に生きたい
誤字や不適切な表現、矛盾や省略されてよく分からない文章など多々あると思います。その際は報告していただけると有難いです。
人は考えるという本能のもとで動く。本能とは生き抜くためのものであり、生き抜くためには我儘でなければならない。つまり自分の損となるような行動は自主的に行うことは絶対にない。ただ、何かしらの得があれば人は動く。金、友情、達成感等々。であるならば人は自己中心的なのだろう。同時に自己中心的であるということは他人からしたら、理不尽である。だから人はそれを隠そうとする。そうやって世の中に理不尽が溜まっていく。ほら、またその理不尽で人が一人死んだ。知っているかい?理不尽な死に方をした人は異世界転生をするって。
目を覚ますとただただ白く広い空間が広がっている。壁が見えない。10秒程経って、目の前に神が現れる。正確に言えば神だと名乗る生物がいる。いや、果たして生物なのだろうか。実体があるのかどうかも分からない。
「起きたみたいですね。あなたはこの世界に来たのです。お好きなアイテムをおひとつどうぞ!異世界転生のサービスその5です!」
色々と聞きたいことは多いが、1から4どこいった。
「えーっと、1は言語理解スキルですね。あっ、スキルってわかりますか?」
「なんとなく」
ゲームとかでよくあるものだろう。
「2が100ゴールドですね。お金です。3が知識ですね。前世の知識をそのままに転生出来ます。4は冒険者Bランクの証です。そして6が無限に入る収納箱です。」
2と4がどのくらいいいものなのかが分からないが、いたれりつくせりじゃないか。アイテムをひとつかぁ。慎重に選ばなきゃ。
転生者の剣 攻撃力+300
転生者の盾 防御力+500 走力-30 回避力-50
転生者の槍 攻撃力+100 スキル≪貫通≫
転生の水晶 スキル≪未来予知≫
いまいちピンと来ない。なにか他にないかな。ちょっと神(自称)に隠し持っていないか聞いてみよう。自己中に、我儘に生きたっていいだろ。
「もっといいもんあるだろ。」
「ないですよぉー。ここにあるのはそれらの武器とこれだけです。」
そう言って取り出したのはゲームでよくみるポーションみたいなやつだ。彼?彼女?愛用の薬らしい。効果は体力と気力を全回復、スキル使用不可状態を解除、弱体効果を15秒間無効だそうで1度しか使えない。また、体力と気力を全回復できるアイテムはこちらの世界では1ゴールドで買えるらしい。いらないな。もう一回聞いてみたら、ないって怒られた。ケチ。諦めて身近にある水晶をとる。
その瞬間、今までのよく分からない空間を青白い光が埋め尽くしたように見えた。そして白い空間だった景色ががらっと変わった。街の目の前だ。うまく転移したようだ。転移させるのはいいが、なにか一言いってくれよ。あと、この世界のこと殆ど何も教えてくれなかった。
見慣れない街が目の前にある。本当に転生したのだろう。目の前にステータスが開かれる。任意で開いたり閉じたりできる。ゲームっぽいシステムに興奮する。
東風 祐二 (こち ゆうじ)
15歳
職業 冒険者
装備 なし
レベル 1
スキル 言語理解
体力 30/30
攻撃力 15
気力 15/15
防御力 15
走力 15
知力 50
………あまり強くはないんじゃないのか?
そんなことを考えながら、今いる街を探索してみる。暇そうにしていた商人に話を聞いてみると、ギルドへいってみると良いと言われた。行ってみるか。
ギルド(あるんだ)へ行って受付のおばさん(何でお姉さんじゃないんだよ)に聞いてみると、平均的な人はレベル1で体力が20、その他が10、知力は頭の良さや経験の積みやすさを基に算出しているらしく、個人差がありレベルが上がっても上がるものではないそうだ。レベルが1から2へ上がるとステータスが倍になる。3になると1の時の三倍だ。レベルが肝心なんだろうと思っていたら、スキルの方が大事だと言われた。相手よりも有利なスキルを持っているかどうかで先頭の有利不利がはっきり分かれるそうだ。Bランク冒険者なのにそんなことも知らないのかと思われたかもしれない。
「あなた転生者さんですよね?」
バレてた。誤魔化せそうもないので認めた。このおばさん鋭いな。まあでも、Bランクで常識のない人なら転生者なんだろう。
「転生者さんの名前はこちらの世界では発音しにくいことがあるんですよ。なので愛称を使ってもらいます。名字が発音しづらいですね。ユージさんでいいですか?」
「ああ。それとランクとレベルについて詳しく教えてほしい。」
レベルは上がれば上がるほど上げにくくなるそうだ。レベル50が限界だろうと言われている。レベルはモンスターを倒せば上がる。ギルドは冒険者をまとめている。一番下がFランク上をAランクとしていて、ギルドは冒険者達が入れるダンジョンを制限している。低ランクが勝てそうもないダンジョンへ入るのを防ぐためだという。冒険者が無事に冒険出来るようにしているのがギルドの一番の役割らしい。魔物は倒すと魔石がでる。一部の魔物はでないが。強い魔物の魔石である程、明るく光り大きいものらしく、ギルドはそれを買い取っている。依頼は基本的にはギルドからは殆ど出されないため、国や団体が討伐依頼を出すか、個人が雑用等の仕事を依頼にするかのどちらかが大半を占めるそうだ。また、ギルドは冒険者に様々なことを禁止している。無償活動や喧嘩、違法行為、許可されていないダンジョンへの侵入等だそうだ。無償活動を禁止している理由は勿論、冒険者がしっかりとした報酬を貰えるようにするためだ。様々な約束事を守らせる代わりに、ある程度のサポートをしているということか。ユージは宣言する。
「じゃあ、冒険者やめまあぁぁす!」
辺りが静まり返った。転生者のお言葉に感動したのかな。