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17話 突然の訪問者

 玄関の扉が大きく開かれた。扉の先にはギルドの受付のおばさんがいた。




  このわけは、少し過去に遡って、ユージがコドリを殺したところから始まる。



「コドリの死体が発見されました!」



  Aランクには少し及ばないという理由で、Aランク候補者となる冒険者のランクをA-としているギルドでは、コドリが死んだことにより、騒然としている。無理もない。Aランク並の強さを持っていなければ、コドリを殺すことは考えにくい。



「死体はどうなっていたの?」


「それが、首だけとれて遠くへ転がっていたんです。」


「目撃者の情報と発見された場所は?」


「人通りの少ない、ここの通りなので恐らく目撃者はいないかと。」



  コドリは横取りのコドリと噂され、手柄をとる奴として何度もギルドに報告されており、またコドリがワリーヤツラ団を狙っていたことと、そのワリーヤツラ団がユージによって滅ぼされたことから、ギルドが怪しむのははやかった。殺すことができる、コドリの態度の悪さからユージが怒った可能性もあるため、動機も全く無いわけではない。そして、気力ポーション独占や、冒険者をすぐ辞めた事からギルドの信頼もない。つまり、ギルドはユージがコドリを殺したと考えた。(実際その通りだが。)


  そうするとギルドは、ユージが家を買ったことを突き止める。異世界転生者が100ゴールドを貰えることは有名であるし、ユージが異世界転生者であることもバレている。そして、買った家が120ゴールドであること。そして、ポーションを買い占めたときにも多額のお金を使っているはずであるから、ユージがこの世界でもうかなりお金を稼いでいると考えた。ワリーヤツラ団壊滅の時のお金だけでは全く足りないのだ。そもそもワリーヤツラ団は強い悪ではなかったため、報酬は低く設定されていた。ユージが暗殺者に職業が変わった等という意見も出るなか、兎も角行ってみよう!という意見が多かったため、こうやって、訪れたということだ。



「あなたがコドリを殺したのですか?」



 ユージは誤魔化すつもりはないし、嘘をつける程、口は達者でないし、メリットもない。



「ああ。」


「彼は、ギルドの中でも強い方です。つまり、ギルドに対する宣戦布告とも捉えられますが。」


「ギルドの敵だろうがなんだろうが、やったことに間違いはないし、このメンバーでギルドに立ち向かう手もある。今日は帰っていただきたい。」


「また、来週来ます。そのときに問い詰めますからね。」



 そう言って、ギルドの受付のおばさんが帰っていった。


  ただ、災難は続くものだ。数日して、また誰かやって来た。今度はギルドの人ではないだろう。ユージは扉を開ける。

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