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13話 はじめての○○かい

「もうちょっと試してみたい!」


「もう少し……試したい。」



  じゃあ、お金も少なくなってきたし、ワリーヤツラ団のメンバー皆捕らえて、ギルドに引き渡すか。職業浮浪者では、依頼を受注することができない。素材も直接売らなければならない。ギルドは買ってくれないからだ。なら一番良い稼ぎ方は、お尋ね者を捕らえるのが儲かる。(ユージは浮浪者ではなくロリコンになったのだが、彼はステータスにはかかれていないスキル≪スルー≫によって無視してしまっていた。)



  そしてワリーヤツラ団を皆殺しにしたあと、ユージはギルドに荷物(ワリーヤツラの団員)を持っていった。戦闘は呆気なく終わってしまったので割愛。ユージは荷物(ワリーヤツラの団員)を運んだだけで他は何もしていない。ワリーヤツラ団長(名前をクヤクというらしい)もいたようで、これでワリーヤツラ団は消滅だろう。3ゴールド貰って、彼女達と合流し、宿に入る。



「結局、相手が弱すぎてよく分からなかった!」


「同感。」



  そうだろうな。戦闘と呼べるようなものではなかったし。



「だ~か~ら~、やって?」


「相手……して?」


「ふ、二人で戦えば?」



  幼女を痛める趣味は持ち合わせていないし、痛めつけられるのもお断りだ。第一、スキルを弱めて使えないならば、かなり危ない。



「二人で戦うのは……ちょっと」



 駄目か。よし、話題をそらすか。



「二人に会うとき、何故かここに空洞があって、人がいるって判ったんだけど、何か知らない?」


「私たちが引き寄せたの!」



  最初あったとき、ワリーヤツラのメンバーかと思われてたけど。



「姉さん。判りにくい……嘘は。」


「あはは、ごめん、ごめん!」



  じゃあ分からないのか。あとひとつ、面白い話をしてあげよう。転生してこの世界に来てどんなことをしたか教えてあげた。まだ戦闘をしていないことも伝えてしまった(ワリーヤツラの団員は戦闘ではなくデコピンしただけだ)が、聞くのに夢中だったようで話題を戻されなかった。が、しかし、まだ転生してあまり日が経っていないので、すぐ話が終わってしまった。戦おう!なんて言われる前に寝る!



  朝起きると、可愛らしい寝顔が目の前に!ナナだ。どうして?別のところで寝ていたはずなのに。ナナは寝ているとはいえ、少々気まずくなったユージはナナと距離をとる。そうすると今度は後ろに何か当たる。今度はシノだ。二人とも可愛いのはものすごく嬉しいが、理性がヤバい。彼女達曰く、怖い話をお互いにしているうちに、本当に怖くなってしまってユージにくっついたとのこと。明日から3人揃って寝ることにした。上目遣いでお願いされたら断れない。あんなキラキラ目を輝かせて。ゴチです。



 その代わりにお願いを聞いてもらった。そんなんで良いの?といわれたが、一人で黙々とやるつもりはなかったので、お願いした。基礎スキルαの習得を手伝ってもらった。(彼女達はβ、γを持っていたが、とるのが大変だと言われたので、やめた。)



  帰り道、ななしのコンビと別れて、人気の少ない道を歩いていると、とあるがたいのいいおじさんに呼び止められた。



「お前らがワリーヤツラ団を一掃した、よく分からないパーティの長か。ワリーヤツラ団は俺が前々から目をつけていたんだ。なのにお前らがでしゃばって、俺の報酬をとった。だからその金を寄越せ。じゃないと痛い目見るぜ。何せ俺はA-の冒険者コドリ様だからな。」



  コドリは強さはあるが態度が悪いで評判の冒険者らしい。言っていることが無茶苦茶だ。



「嫌だ。だから帰ってくれ。」


「殺されてぇんだな!冒険者でもない限りギルドは守らないからな!」



  どこぞのナナ並みに煩い奴だが、ナナと違ってイライラする煩さだ。ギルドにはもう嫌われてるし、いっか。



  彼は背後に回ると、後頭部を殴った。殴った時にやっと反応したらしい。ワリーヤツラよりかは強いが、団栗の背比べだな。誰もいなかった分、ぶつかることもなく、綺麗な放物線を描いてコドリの頭は飛んでいった。おい。ワリーヤツラの団員といいコドリといい、もっと首鍛えておけよ。鍛えてどうにかなるのか知らないが。見つかるのも面倒だし逃げるか。



  宿でななしのコンビと再会し、夜にまた手持ち無沙汰になったので、コドリの事を伝える。



「ユージのはじめて取られちゃったぁ~~!」



 と、泣いて迫ってきた。誤解を生む表現はやめて欲しい。ワリーヤツラの団員と一緒でノーカンと言ったけど、バッチリと、ステータスのレベルが1上がってたから、戦闘と認められているようだ。しっかりとカウントされてしまった分、ナナを泣き止ませる事ができない。結局胸の辺りが鼻水と涙でぐちょぐちょなまま、寝ざるをえなかった。シノが抱きついて寝たかったようだが、今日はできる状態じゃなかった。シノ、ごめんな。

はじめてのたたかい

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