102話 海で泳ぎたい②
そして水着の作成へと移ったのは良いのだが、どうしても出来ない。
そもそも水着を作らなければならないのだろうか。
ユージはスキル≪認識阻害≫を持っている。それならユージの思うがままに水着を作る事ができる。素材も必要ない。ただ、着ているように見えるだけで裸で泳いでいることになる。
「お風呂入るときは裸じゃん!」
海で泳ぐのもお風呂に入るのも、海で泳がない世界では同じなのだろう。とはいっても、ちゃんと認識阻害は使った。
ななしの姉妹の水着は勿論お揃いの水着だ。フリフリが付いている(ように見える)が、触ることが出来ないため、邪魔にはならないだろう。お揃いといっても、ななしの姉妹の目の色がそれぞれ違っているので、ナナは赤い、シノは青いフリフリになっている。
ツキは見た目がかなり幼いので、幼児が着るような水着にした。この世界では水着がないためバレる事はないが、もしこの水着が幼児用だと知ったら、ツキは怒るだろうな。子供扱いしないで欲しいの!とか言われそうである。ツキには小さいが翼が生えている。吸血鬼だからなのか魔族だからなのかは分からないがその小さな翼は水着から飛び出している。水着は幻覚なので破れることはない。
残るはライムだが、ライムは水着なしだ。ライムの胸を水着に隠されるのが嫌とかそんな理由ではない。ライムはテライムである。だからテライムの姿で海水浴するそうだ。テライムの水着と言われても、全く想像出来ないし、何よりユージのスキル≪認識阻害≫のレベルが低いため、広範囲の阻害は出来ない。なので、ライムは水着を着ない事になった。期待していたんだがな。
ユージは普通に海パンだ。
「じゃぁ~レッツゴ~!」
「でも、もう……夜。」
水着の試行錯誤に時間を掛けすぎてしまったようだ。そこはユージの拘りだったから、時間が掛かってしまったのはしょうがない。明日行くことにしよう。
しかし、次の日は雨が降ってしまったので、ユージ達は暇になってしまった。
この話でちょうど10万文字ですね




