101話 海で泳ぎたい①
ユージ達が海で遊ぶためには水着を用意する、そして海を綺麗にする、この2つをどうにかする必要があった。ユージは水着の作成から取り掛かろうとしたのだが、水着を知らない人に水着を説明するのは難しい。結局上手く伝えることが出来なかったため、ユージは海へと向かった。
ユージ達が訪れた海は泳ぐにはもってこいの深さだったが、大量のゴミが打ち上げられている。それを片付けなければならないのだ。
空き缶などはない。そもそも缶がない。その代わりに貝塚のように食べかすなどが投棄されている。ユージは貝塚を見たことはないけれど、恐らくこんな感じなのだろう。
そして面倒な作業なのでスキルでも使って効率的に終わらせてしまいたい所だが、使えそうなスキルは持っていない。ななしの姉妹が持っている基礎スキルβに清掃スキルが含まれていたので使ってみたものの、あまり効果は感じられなかった。
「私のスキル≪水砲≫とかで飛ばしちゃうのはどうかな!」
ユージも考えたことではあったが、スキル≪水砲≫は重いものは飛ばせない。飛ばしたあとで残った、飛ばすことの出来なかった物だけ手作業か。
「閃いたの!スキル≪腐敗≫なの!」
そう言ってツキはゴミを腐敗させた。嫌な臭いがする。ツキは何をしようとしているのだろう。
「シノちゃん、スキル≪毒操作≫なの!」
確かに腐りきってしまえばそれは人体にとって毒である。シノのスキル≪毒操作≫で操作できる毒はシノにとって有害であるものが対象だそうで、これならシノのスキルで動かす事ができる。
「ふぅ……終わったぁ。」
「お疲れ様なの!」
ツキも腐らせ続けていたので疲れているはずだが、表情に疲れは出さなかった。くたびれているシノを見るのは初めてだ。もう何をしていても可愛い。ナナはスキル≪応援≫でずっと応援していた。今度チアガールの服を作ってあげたい。
そして、短時間で片付けを終わらせてしまったのだが、未だに水着が考えられていない。どうしたものか。
ユージ・ライム「仕事しなかった……」




