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嘘つきの夢

作者: 嘘つき

 私はいつだって大言壮語


 口に出したら嘘になっちゃいそうで


 言わなきゃ伝わらない、分からない


 わかっている、はずなのに


 誤魔化して嘘をつく



 あれやらなきゃ、これやらなきゃ


 あれやってない、これやってない


 あー私、なにやってんだろう


 そうやって少しずつ、冷めていく



 私はきっとつまらない


 嘘吐きで、夢見がち


 口ばかりうまくって


 中身はちっとも伴わない



 何度周りを騙しただろう


 何度周りを失望させた


 期待させて、裏切って



 何を言っても信じられはしないんだ


 身の丈に合わない夢を見て、


 語る言葉を嘘にして


 私自身も裏切った



 何を言っても嘘になるんだ、きっと


 それでも諦め切れなくて嘘をつく


 今はホントでもいつかは嘘になる


 わかっていても、嘘をつく


 それでも私は嘘をつく



 あぁ、私はろくでなし


 それでも夢をみる


 嘘つきの夢


 嘘の夢


 叶わないだろう夢



 あの頃に比べれば


 冷たくなったそれだけど


 それでもまだ灯ってる



 どうか追わせてくれまいか


 馬鹿にしてもいい


 蔑んでもいい


 だから取り上げないでくれ



 それがなきゃ消えるんだ


 私が私じゃなくなるんだ


 あなたにとっては無価値なそれが


 私の全てなんだ



 嘘つきだって────


 弱くったって────


 馬鹿だって────


 ろくでなしだって────


 私だって


 夢をみる



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