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プロローグ

残酷な描写有りですお気をつけてください。

「何だ・・・コレ・・・」

それは余りにも現実離れしていて、余りにも可笑しな光景に、彼らは目の前の光景にただ間抜けな声を上げることしかできなかった。

暗闇の中でもはっきりと判るほどの存在感、ツンと鼻に来る鉄臭いにおい。

それは普通に生活をしていれば見ることの無いで在ろうモノ。

人間の死体。



──────────────



「おっはよ〜〜〜〜〜〜〜〜う!!!」

黒髪黒目、若干背が高く、目に前髪がかかって表情が見分けにくいという、至って普通の高校生の桜井剣斗は毎朝行われる白羽由菜の朝の挨拶を軽く後ろに下がっただけで受け流した。

「・・・チッ・・・外したか」

悔しそうに拳を握り締めて由菜がコンクリートの壁をも破壊できそうな視線を剣斗に向ける。

「・・・はよ。てか、いまの当たったら確実に死ぬだろ」

「んふ」

「んふじゃねーよ」

「どーせ当たらないし?」

「ったく・・・」   

そう。これが剣斗と由菜の毎日の朝の挨拶だ。朝、学校前まで来ると突然由菜が跳び蹴りを喰らわしてくるのだ。当たったことはないが。

「何で剣斗は避けちゃうのかねぇ」

まるで当たれと言っている様な物言いに少しむっとしたが普段からコレなため、仕方がないと諦めた。

「毎日タイミングで同じスピードで同じ所を狙われてたら、当たる攻撃も当たらんと俺は思う」

「それもそうね。・・・?武と誠也だ」

由菜の目の前には、炎神武と水竹誠也がいた。

炎神武は名前道理かなり暑苦しい人間だ。常に人をその暑苦しすぎる武ワールドへ引き込もうとしているという。本人日く「俺の世界は誰にも壊せねぇ!!!」らしい。

そしてこの水竹誠也は唯一武を止める事のできる出来る何処か近づき難い感じの少年なんだが、あの武君が誠也までも武ワールドへ引き込もうとしたため、友・・・悪友になれたのだ。彼日く「炎(武)を止めるのは水(誠也)のみ」だと。間違ってはいない。

「はよー、武、誠也」

「ん・・・はよ」

「おはよう。さくら」

「どしたの武。元気ないね?」

誠也の呼び方も気にはなるが、なにより武の元気が無い。さては彼女に降られたか?

「夢を見たんだって」

「夢?」

何だそれ。夢見てそんなに落ち込むのか?どんな夢だよ。

「桜井」

突然名前を呼ばれて剣斗はびくっとした。

「あ、ああ、何?」

「お前が・・・死ぬ夢だと言ったらどうする?」

「は?」

俺が死ぬ夢?いい気がするわけじゃないがそんなに気にすることでも無いだろう。何でそんなに落ち込む必要がある?その時恐る恐ると言った風に由菜が口を開いた。

「私も・・・見た。」

「・・・っ!」

「実は僕もなんだよ」

「な・・・」

どう言う事だ?一人ならともかく、三人って・・・

「しかも僕と武は同じゆめだったんだよ。」

「同じ・・・?」

「そう。暗い路地で桜井以外の三人で歩いているときみが道の真ん中で腹に傷を負いながら倒れていて」

なんだ?まだあるのか?そう思っているとまた由菜が口を開いた。

「こう言ったの。lastblaze。最後の光って・・・そして・・・」

それきり誰も喋らなくなった。

「とりあえず学校はいろう?」

由菜はいった。それに従い、四人とも校門をくぐった。


下らん。

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