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再雇用~私でも出来る仕事があるのなら~

作者: まねきこねこ

~ラジオの音声♪~

今日の朝朝食はカリカリに焼いたベーコンと半熟の目玉焼き後は、ベランダで採れたバジルをスライスしたトマトとチーズに乗せて軽く塩をふる。


「いいねぇ、朝からすこぶる調子が良い」


椅子に座り朝食を食べながらスケジュール表を確認する。


「午後からは面接か…」


そう、今日は面接なのだ。定年になって自由を謳歌してきたがこの歳になると人が恋しくなる。どんなところでも構わない、私を雇ってくれる所があるのなら何処でも行こう。


食後のコーヒーを飲みながらそんなことを考えていた。

私のお気に入りの豆はベネズエラで採れた豆だ。酸味の中に味わいが深くてこれを味わうと心を落ち着かせることが出来る。


余韻に浸りながら着替えを始めた。


鏡の前で髭を剃り櫛を使って髪をとかした後、スーツに着替えてネクタイを締める。何十年とやってきたルーチン作業だ。


持ち物は鞄、履歴書、飴、ハンカチ、本、杖

全部あることを確認し、靴を履き帽子を被る。


「行ってくるよ、サラ」


フォトフレームの中で笑顔を見せてくれる女性に挨拶をしてドアを開けて外に出た。


道を歩いていると八百屋の旦那が声をかけてきた。


「おはようございます!今日はどうしたんですか、やけに機嫌が良いようですけど」


私は今日面接なのだと旦那に伝えたところ、やけに驚いていた。


「立派ですなー!、うちのバカ息子にも見習ってほしいものですよ」

「面接受かると良いですね!」


私はそうですなと言いながら軽く会釈して先に進んだ。


バスが来るのを待っていると私の後ろに若い男が立っていた。

ヘッドホンから音漏れがするのか彼が聞いている音楽がこちらまで聞こえてきた。

ほうほうなるほど最近はこういう曲が流行っているのだなと感心しながら聞いている内にバスが来たので乗り込んだ。


ここから面接場所迄は時間がかかるため、持っていた飴を舐めながら本を読むことにしたのだが、ゴトゴトとバスに揺られながら本を読んでいるうちに寝てしまっていたようだ。

欠伸をしながら窓の外を見てみると、次が降りるところみたいだったので軽く身だしなみを整えてバスが停まるのを待った。








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