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なにかが弾けた…

コメント:あくまでも史実や記録に基づいた文章や映像をもとにした仮想小説です。スピリチュアルやオカルト要素や宗教・実在した人物が含む


1888年にイギリスで連続した猟奇殺人事件の最後の被害者であり最も残忍な殺害にあった若い被害者メアリー・ジェーン・ケリー。なぜここまで彼女は最も残忍な殺害をされた経緯とは?犯人の愛憎が絡み合う殺人事件の真相と複雑な人間模様、宗教、当時の王室や産業革命時代の背景も描写しています。※禁断の愛や残忍な部分も出ます。



なにかが弾けた…


なにかが弾けた…

なにかが弾けた…

目の前にいる、この女を

始末しなくては…おのれ!

憎しみに充ちているからか周りを気にせず


華奢な身体の女が座っていた椅子を振りかざし向かい合って座っていたふくよかな小綺麗にした体型の女性の頭部を勢いよく横殴りにした

椅子はその衝撃で床に勢いよく落ちる


華奢な身体をした女が躊躇なき

宝飾の銀色の太剣の鞘を静かに引き抜き

振りかざした


頭を抱えてベッドに垂れ込み無抵抗なふくよかな体型の若い女性を一瞬のうちに叫び声すらあげる間を与えず容赦なく切り裂く

顔に飛び散る、熱い黒い血の雨

またこの女に奪われてたまるか!

私の愛する者をまた滅茶苦茶にされてしまう!私の愛する全てをこの女に慈悲なんか無用だとこの女になんか…


鋭く太い柄の部分がラピスラズリの装飾を施した鈍く光る銀色の太剣を


細い華奢な身体付きの女が両手で

ザックリと喉元を仕留め


ベッドに倒れた女性の脇にローブを

羽織った背の高い男が

口元を薬品で染み込ませた布で

押さえ皮手袋した大きな手から

大量の黒い水がどっと大量に

吹きながら流れこみ

身体の力が尽きガクッと落ちた

とわかった瞬間


両手に握り締めた剣で躊躇なく

喉元から下腹部まで間を入れず

一筋に切り裂き、開腹して覗いた臓器を

引っ張りあげてつながる細い臓器を

思いの丈に切り


先ほどまで向かい合っていた

食卓に無造さにドンと置いた


ベッドにぐったりとし開腹され黒い海と空洞と化した血に滲む女性の肉体を


きびすを返し両手に握り締めた剣で躊躇いもなく再び切り裂く


愛する者を奪いとった故に、向かい合い話をした

私に対して放った、あの言葉…

「この悪魔め!」

貴女がその言葉を言いさえしなければ忠告だけで

済んだのにね…

でもね、私には「後悔・懺悔」などの文字はないの。そう、私はこの組織の誇り高き

「黄金の薔薇の十字軍」のトップなのだから


華奢な身体の女がザクザクと切り込みを入れるたびにベッドに横たわる女性のおびただしい出血をした遺体が揺れ動く

無我夢中で刺し続けるその女の背後にはほのかな明かりで灯された薄暗い部屋のなかに人影があり

そして彼らは止めにも入らず静かに見守り続けている

無惨な状態に遺体になった女性の

口元を布で押さえて荷担した大きな手の者…

闇夜に染まる色をした頭からローブをかぶり

目には仮面を装着した細い背の高い男

無我夢中に刺し続けている女の傍らに位置して温かく見守るその眼差し


あの謎に包まれた世紀の殺人事件

ジャック・ザ・リッパー

切り裂きジャック事件

一番酷い殺害をされた最後の被害者

メアリー・ジェーン・ケリーの殺害から遡る

なぜ彼女はこんなにも無惨な状態で殺害をされてしまったのか?

犯人の意図するものは?

そして複雑に絡む王朝、人間関係の愛憎、

スキャンダル、宗教

その裏で蠢く謎の組織とは

謎のベールを解き明かす

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