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生徒管理ってちょー大事!

実際に子どもたちの前に立ってみなければわからないことは多い。

たとえば、声の大きさ、トーンの高さ、視線の向きや立ち位置などが挙げられる。 その最たるものは授業力なのだが、それは、まぁ、伸びしろがあるということで。

まだまだ多くの課題を抱える新人には、1回の授業を終えるたびに反省点は多いし、私自身が学ぶことはたくさんある。だが、そういった類のものは、研修を重ね、実際に子どもたちの前に立つことが増えていけば修正していけるものでもある。とはいえ、回を重ねるごとに、少しずつでも、成長はしているのだろう。研修の後に褒められることは増えたし、授業の流れも覚えてきた。


基本動作の次に指摘される課題としては、生徒管理である。

塾に来る子どもたちは、とても疲れている。大半の子どもたちには部活の朝練があって、その後に12時間のフルタイム労働(がっこうせいかつ)、そして放課後はまた部活である。疲れないわけがない。眠くなるのもわからないわけではないのだ。こちらとしても。とはいえ、こちらも仕事である。起こさなければならない。塾へは寝かせに来ているわけではないからだ。だからこそ、私たちは様々な指示を出す。出来るだけ寝かせないように。顔を上げさせたり、ペンを持たせて線を引かせたり…。私まだ、そこら辺が徹底出来てないせいで、よく研修でも指摘されるのだ。

授業を受け持つ上で最も大切なものは授業力と思われがちだが、何よりも大事なのは寝かせないこと。つまり生徒管理である。断言してもいい。そもそも、今までに塾講師の経験もなく、右も左もわからないような、ないない尽くしのド新人に、授業力など最初(はな)から求められてなどいない。もし授業力があったら、それはそれで気持ち悪いものである。求められているものは、基本動作の徹底と、生徒管理。

とはいえ、基本動作は研修でどうにかなったとしても、生徒管理は研修ではどうにもならないものである。こればかりは、他の先生たちの授業を見ながら盗み取っていくしかないのだ。

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