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52.第二回闘技大会 幕間

 閉会式準備と言うことで、一度控室に戻される。


 アレィが来て、二式葉にドレス姿を求めたが、「一人晒し者になるのはゴメンだ」と騒ぎ立てる。


「だったらもう、全員着せたら良いんじゃね?」


 と、適当に放ったその一言にアレィが食いついてしまった。


「良いですね! それ」




 急遽、閉会式に出る四チームが集められ、方針が伝えられる。


 女性陣は割りとノリノリで別室に入っていった。

 対照的に、ノリ気でないのが男性陣。特にソロ連合の面々だ。


「負けた上に、コスプレとか、晒しもんじゃねーか」

 と、誰かのぼやきが聞こえる。

 気持ちは分からんこともない。


 早々に皆無難なスーツを選んでしまい、手持ち無沙汰な男性陣。

 と、クロノスさんが話しかけてくる。


「いやー、完敗だった。

 何だい? あの反則技は」


「まぁ、情報の勝利ですかね」


 そう、ミノさん召喚は図書館で仕入れた情報だ。


「ふむ。今度じっくり聞かせてほしいものだ。

 それで、実は、モーリャー、覚えているか?」

 急に真面目な表情になる。


「ええ」

「実は、彼から君に謝罪がしたい。是非ともこの後合う機会を設けてくれないか、と連絡があった」


 胡散臭い。


「私も、胡散臭いと、そう思う」


 あ、顔に出てたか。まぁ、隠すつもりも無かったが。


「私の方から断りを入れておこう」

「いえ、良いですよ。会ってみます」

「良いのか?」


 それほど深い意味は無い。ちょっとした心境の変化だ。


「指定は閉会式後に闘技場の外で、と言う事だ。出来れば、私とニケも立ち会わせてもらいたい」

「随分と、急ぎますね。良いですよ」


 何か裏があるのか?あるんだろうな。


「で、その閉会式は何時始まるんですかね……」

「ジン君、こういう時はね、文句を言わずに待つのが最善なんだよ。覚えておいたほうが良い」


 うへぇ。



■■■■■



「お待たせしましたー!」


 楓が元気に扉を開けて入ってきた時、男連中は腕相撲大会の直後であった。


 対戦していたのは、クラウディオスの大剣使い、雲助と、ソロ連合のデルガーと言う斧使い。

 勝者はクラウディオスの雲助。

 その右手を初戦敗退でジャッジ役となった、同じくクラウディオスの魔術師、きよす、が高々と掲げていた。

 オレ? もちろん初戦敗退。


「……何、してるんですか?」

 ドレスで着飾り、髪型を整えた楓がオレに問いかける。

「暇を持て余した神々の遊び」

 と、適当に返す。


「よし、これで、クラウディオスの一冠だな!」

 クロノスさんが嬉しそうに言う。

 その理屈はおかしい。


「ん? 何やら盛り上がってるな」

 と、二式葉。

 女性陣全員が、出てきていた。


「やっと出てきたか」


「さて、ジンさんに質問です。一番可愛いのはズバリ、誰ですか?」


 えー。

 何その禍根を残しそうな質問。


 オレは、暫し考えつつ女性陣全員を見渡す。


 ニケさん、楓、桜、リィリー、二式葉、スパナと名前は知らないがソロ連合とクラウディオスのヒーラー。

 まぁ、全員が綺麗に着飾っている訳だ。


 意を決して、一人を指差す。


「プリスだな」


 逃げ。


「あれ、ジンさんて、やっぱりそういう系の人ですか?」


 楓が白い目でオレを見る。

 勘弁してくれ。


「ほらほら、美人さん方の登場を今か今かと観客席のみんなが待ちわびているから、もう行こう。

 もう待たせるのも限界だろう」


 さり気なく、クロノスさんが、助け舟を出してくれる。


 後で知った話だが、このおよそ三十分の間、急遽モイカとメノゥによる、本大会各試合のポイント解説が行われていたらしい。


 一番ね。……誰だろう。

 先程指差したプリスの、その下の笑顔に目が止まる。

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