49.第二回闘技大会 二回戦
「なぁ、なんで性別隠してたんだ?」
控室に戻って、多少落ち着いたであろう二式葉に問う。
ウインドウでは、他の試合の要素を流しているので、それを見ながらではあるが。
「別に、隠していた訳ではないが、女らしい格好で一人でいるとあれこれ声をかけてくる輩が多く、面倒なんだよ」
「ふーん、なるほどね」
「でも、二式葉は綺麗だから、もっと綺麗にしたほうが良いよ」
二式葉の隣に座ったプリスがお菓子を食べながら言う。
「つーかさ、プリスは何で二式葉にそんなになついてるんだ?
リィリーにもだけど」
「えー? だって、二人共やさしいよ。後、服屋のお姉さんとか」
「更紗か。
オレは?」
問い掛けに首を傾げるプリス。
「んー、微妙?」
なんだ、その答え。
「まぁ、女同士にしか分からないこともあるさ」
二式葉が、満足そうな顔で言い放つ。
「そうですか。で、次の試合も?」
「ああ、この相手なら私一人で十分だろう」
闘技場の上では、ちょうどオレたちの対戦相手が決まったところだった。
「いや、オレ、暇なんすけどね」
■■■■■
『二回戦、第三試合!
Pの意味は明かさない! ギルドP連合所属!PPPィ!
対するは、
最強! それ以外の言葉はない! アルカンシエルゥ!!!』
中央で、相手と挨拶をする。
「今回も、最強さん一人で?」
「いや、オレとしては参戦したいんで、是非とも皆さんに頑張っていただきたいです」
と、素直に返したら、苦虫を噛み潰した様な顔をされた。
前の試合と違い、あちらには魔道士がいる。
ならは、オレの方に攻撃が飛んでくる可能性もある。
そうなったら、反撃していいよね?
「強化は?」
開始前に二式葉に再確認。
「無用」
『レディー…………、ゴォー!!』
今度は、ゆっくりと間合いを詰めていく二式葉。
鬼神化もしていない。
果たして、今度の相手は何分持つかね。
五分は、経たなかったか?
一応、こちらへの攻撃も警戒していたんだが、二式葉に攻撃を集中させる作戦を取ったようだ。
ただ、それでも二式葉一人を落とすまでには至らなかった。
ただし、二式葉も無傷ではない。
途中、プリスが回復術をかけようとしたが、オレが制した。
不要と判断したからだ。
あちらは残りは、魔術師、回復役の二人だが、二式葉が視線を投げると、諦めたように揃って両手を上げる。
降参を選択したようだ。
『勝者、アルカンシエルゥ!!』




