表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/179

135.修業の成果

「お帰りなさい」


「すいません。長々と留守にして」


「でも、その成果はあったって顔してるわね」


「そうですね。どうにか」


 翌日、リビングで月子さんに帰宅報告。


「お尻叩いた私が言うのも、変だけど、流石にこんなに長期間留守にするとは思わなかったわ」


 苦笑いを浮かべながら、月子さんは続ける。


「私とプリスちゃんはまぁ良いけど、リィリーちゃんはちゃんとケアしなさいね」


 へ。


「は、はあ」


 リィリー、ね。

 ケアも何も……。


 一歩近づくと、一歩下がる。

 彼女が二人の間に明確な線を引いていて、それを超えることを頑なに拒絶する。

 そんな感じなのだ。

 その線が、無くなったと錯覚したのは運営ペナルティの時。

 でもそれは、オレの勘違いだったようだし。


 そんな会話を交わしていると、リィリーとプリスが下りて来る。


「おはようございます」

「おはよー」


「「おはよう」」



■■■■■



「完敗……」


 ルノーチの闘技場。

 リィリーと二人。


『修行の成果を見せなさい!』


 と言うことで模擬戦。


 三戦全勝。

 華を持たせる、とか言う次元ではなかった。


 【ジン】 #LV.100

 HP:164

 MP:1376

 STR:70

 VIT:60

 AGI:383

 DEX:288

 INT:521

 MIN:196

 SP:80


 スキル:

 【長剣】【細剣】【短剣】【棍棒】【体術】

 【二刀流】【溟剣・二刀流】

 【火魔法】【雷魔法】【土魔法】【風魔法】

 【溟術】

 【眼光】【隠遁】【集中】【気配察知】【千里眼】【転移】【突進】【跳躍】【技能融合】【除霊】【取憑】【死霊契約(ネクロ・アドベント)】【戦禍の天秤】

 【言霊の宿る手】【術式融合】【死霊使役・詠唱破棄ネクロ・インスリーブ・サイレント】【変装】【偽装】【完全耐性】【幸運】

 【臨死ニアデス】【絆】【不屈】【完全装備】【覚醒】【討ち滅ぼす力】


 称号:

 【解呪者】

 【魔導実践者マナパフォーマー

 【技能体得者スキルマスタリー

 【夜と死の神の神使】

 【夜と死の神の祝福】

 【雨の女神の祝福】

 【優良健康体パーフェクト・ボディ

 【千死者ヘビー・モータリティ

 【全てを討ち滅ぼす者】


 今のステータス。

 レベルは、見事カンスト。


 それに加え、【覚醒】による、スキルの性能向上。

 これが大きい。

 常に使用している、【気配察知】に性能向上により、余程の多段攻撃か、不覚を取られる事態でなければ攻撃を食らわない。

 さらに、【溟術】の攻撃力向上している上に、【討ち滅ぼす力】によるダメージ上昇も大きい。


 つまり、戦闘に於いてはおまけの48時間が大きすぎる程の成果となっているのだ。


 リィリーには悪いが、【不屈】を発動させる事すら彼女には難しいだろう。

 まあ、手の内を知っている、と言う事が大きいと言えるのだが。


「信じられないぐらいに、パワーアップしてる……」


「それだけ、大変だったんだよ」


 まさに、苦行。

 最初は何度止めようと思ったことか。


「私も行こうかな……」


「オススメしない」


「何で?」


 オレは、鍛錬の間の特徴を余すところ無く説明する。

 感じた苦しみを誇張しながら。


「何で一緒に連れて行ってくれなかったの?」


 その話を聞いた上でリィリーの感想。


「え。

 ごめん。

 思いもしなかった」


「バカー! 私は貴方の侍者、配偶者なのよ!?」


 そう言えば。


「そこまで考えてなかった。

 ……でも、結果的に120時間、二人っきりっていうのは流石に問題じゃないかな」


 多分、ログイン時間とか完全に合わせないと駄目だし。


「それの、どこが問題なのよ!

 半月以上放って置かれるよりそっちの方が良かった!

 今から行く!」


 そう言って、立ち上がるリィリー。


 うへぇ。

 それは、勘弁。


「や、今からは無理です。

 せめて、ジャンヌを何とかしてから……」


 だって、リアルが20日以上拘束されるんだもん。


「……そう、よね……

 よく考えたら、強くなっても見合う敵がいないわ」


 諦めて、座り直す。


「オレは、魔王を倒そうと思ってる。

 それだけの力を、あそこで手に入れられたと思う」


 納得しかけた、リィリーがジト目で睨む。


「そういう、事を、事前に、ちゃんと、話して、よ!!」


 オレの二の腕をガシガシ叩きながら抗議する。


 止めて。

 マジで、死んじゃうから。

 HPが、危険水域!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作もよろしくお願いします。
サモナーJK 黄金を目指し飛ぶ!
https://ncode.syosetu.com/n3012fy/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ