表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
132/179

110.クソスキル

 いやいや、まてまて。

 冷静になろう。


 SP150ですよ?

 レベルにして15相当ですよ?


 クソスキルな訳無いじゃ無いですか。


 こうなったら全部試そう。


 ……。


 大体わかった。

 死霊召喚も、プリスも呼べる。

 ただし、3秒経つと死ぬ。


 意味がわからないよ。


 これ、取得が早すぎた、とかかな。

 実はこの後、蘇生アイテム実装されます、とか。


「でも、戦場にあの牛さん残して行ったら相当な嫌がらせよね」


 プリスに付いて来た月子さんが、のんびりとした口調で言う。


「でも、死んでから呼んでたら間に合わないんですよ」


「アレは? 自動処理マクロ

 私、結構多用してるんだけど」


 あー、なるほど。

 確か、設定枠を一つ開けるのにSP10必要だったな。


「回復役って、状況理解してから動いてたら間に合わない場合もあるのよね。

 誰かのHP30パーセント以下になったら回復魔法とか、色々セットしてるの。

 でね、HPが0、も条件として設定出来るんだけど、その状況だと何も出来ないから、これ何でかなと思ってたのよ」


 へー。

 プレイスタイルが違うと気付きも違うもんだな。


「確かにそれなら、複雑な事も事前に登録しておけますね」


 死んだらMP全回復して、そのMP全部つぎ込んで一面焼け野原にする、とか?


 豪華な嫌がらせだな……。


 結局、死んでる事には変わらん。


 ん?

 そうだ。

 死んでるんだよな? 3秒間。


 試そう。


 設定からPKをオンに変更する。

 これで、敵味方関係無く、オレにダメージを与えられる。

 例え、オレ自身でも。


「ちょっと試してきます。変な事しますけど驚かないで下さい」


 そう、二人に断って、再度ミノさん達の前へ。

 メニューを操作し、仮想ウインドウを表示。

 右手に溟剣(クリスタルブレード)を出現させ、そして、その剣を自分の腹部に突き立てる。


 呆気なく、HP全損。

 そして、仮想ウインドウ。

 そこに表示された、死霊召喚リストに新たな名前が加わる。


『ジン』


 それを視認した瞬間、視界が暗転。


 死に戻ったオレを月子さんとプリスがいぶかしげな表情を投げ掛ける。


 それより、確認が先だ。


 召喚リストを表示。


 確かにオレの名前がある。

 あるが、薄くグレーアウトしていて選択できない事を示している。

 当然だろう。

 生きているのだから。


 あれ?

 そしたらミノさん達も実はアンデットなのか?


 ま、いいや。


 それより、実験が先だ。


 再度、メニューを開いて、ミノさんの元へ。


 死ぬ。

 召喚リストのオレの文字が反転。

 選択可能に。

 選択する。

 魔方陣出現。

 オレ、立ってる?

 視界、暗転しない。

 ミノさんの攻撃。

 戦斧がオレをすり抜ける。


 ん、目論見通り?


 一旦ミノさんから距離を置く。


「「おお!?」」


 と言う驚きの声が見学の二人から聞こえる。


 メニューを開いて、ステータス確認。


 やった!

 ゴーストとして蘇ったぞ!


 さて、何が出来る?


 ミノさんを相手に、ゴースト状態で戦闘。

 うん。

 基本的に、何でも出来る。

 おまけに、物理無効。


 そうだ。


「月子さん、ちょっと回復術掛けてくれます?」


「はいはい」


 月子さんの回復術がかかると同時に、HPがガンガン減っていき……。

 視界が暗転。


 死に戻り。


「なんとか使い道、見つかりました!」


 そう言って、二人にガッツポーズを送る。


 しかし、回復術でダメージ扱いになるのか。

 全体回復に巻き込まれないようにしないと……。

 そして、死に戻ると、通常通り。


 うーん、しかし、いちいち誰かに回復してもらって、死に戻るのは手間だな。

 霊だから、浄化か?


 そう言えば……。


「プリス、この前、闘技場で使ってた、神様の奇跡、あれちょっと詳しく教えてくれないか?」


 アンデットを一撃で浄化していたはずだ。


除霊イクソシズム

 うーん、説明が難しい。

 えっと、レイエ様に祈りを捧げる感じ。

 でも、除霊の力の元はジンの中にあるよ?」


「え、そうなの?」


 何だろう。

 ステータス画面を開いて確かめる。


 【救魂】


 これか?

 他にそれらしいもの無いしな。


 これとプリスの祈りが合わさっったってこと?


 【祈り】はスキルリストにあるなぁ。


 試しましょうか。


 【祈り】習得、そして【救魂】と【祈り】を合成。


 【除霊イクソシズム

 アンデットを消滅させる

 成功判定有り


 うん。

 出来たね。


 早速ためそう。


 ミノさんの斧でゴーストに。

 この状態で、対象を自分自身にして除霊イクソシズム発動。


 目論見通り、死に戻る。

 いや、これはもう、生き返ると表現したほうが良いか?


 ともあれ、これで、好きなタイミングで生身に戻ることが出来る。

 生見から霊体へは一方通行なのは、しょうが無い。


 切り札。

 そう割り切ろう。


「急に呼び出してすいませんでした。

 最後に、普通に死に戻ったらどうなるかだけ、フィールドで確かめて来ます」


「そう。じゃ、おやつの用意でもしてくわねー」



 除霊で死に戻り、と言うか生き返って月子さんの家。

 ややこしいな


 やはり、通常通りのデスペナルティのステータス低下がある。


 そして、浄化の使い勝手に一つ問題が。

 これ、攻撃アタック扱いになるらしく、PK設定オフにしてしまうと、自分にすらかけれない。

 さらにPK設定の切り替えは戦闘中は不可。

 なので、常時PK設定オンにしておかなければならなそうだ。

 仕方ないとはいえ、変なトラブルに巻き込まれそうで嫌だな。


「戻りましたー」


 リビングに顔を出す。


「お帰りなさーい。座ってお茶でも飲んでてー」


 月子さんとプリスはキッチンで何かしている様だ。

 言われた通り、座ってお茶を入れる。


「ただいまー」


 リィリーも帰ってきた。


「おかえり」


「あ、ジンいたの?」


 いたの? とは何だ。

 この家の居候だぞ。

 居て当然じゃないか。


「月子さん、これおみやげです」

 何かをキッチンの方に持って行った。

 どこへ行っていたのだろうか。


「で、何、その格好?」

 椅子に腰を下ろしながら言う。


「服は更紗に預けてる」


「え、竜いたの?」


「いや。でも、鱗は見つかった」


「へー。三日間ずっと探してたの?」


「いや。ほとんどミノさんと遊んでたよ」


「大好きね」


「一番気兼ねしない強敵だからね」


「その内、闘牛士マタドールって称号もらったりしてね」


「そしたら怒るだろうな。ミノさん」


「それで? 随分と晴れ晴れとした顔してるから、何か成果があったんでしょう?」


「面白いスキルが手に入ったよ!」


「……どうしてかしら。聞くのがとっても怖いわ」


 なんでだよ。


「今度、実践で披露するよ。リィリーは何してたの?」


 一人でやりたいことがある、と言ったきり内容は教えてもらえてない。


「その事なんだけど、後で時間頂戴」


「いいけど、どこか行くつもり?」


「……朽ち果てた塔を二人で登るとか、どうかな?」


「あ、それは、今日は無理だ」


「時間ない?」


「いや、デスペナ中。明日で良い?」


「うん。明日でも良い。でも、珍しい。そんなに強い敵いたの?」


「ジン君はね、ついに人間を辞めたのよ」


 そう言いながら、月子さんとプリスが焼きたてのクッキーを運んで来た。


「へ?」


 リィリーが、素っ頓狂な声を上げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作もよろしくお願いします。
サモナーJK 黄金を目指し飛ぶ!
https://ncode.syosetu.com/n3012fy/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ