慟哭
君の笑顔はかなしい
毎日見るたびに
癒えたはずの痛みが
つき上がる
どこに思いを寄せれば
痛みを忘れられるのか
憤りを飲み干せば済むか
灯りが消えた心を
もて余し
ぬくもり消えて
凍えた青白い塊を
腹に抱えた者たち
獰猛に気づかず
目を逸らした者たちよ
つめたい川の流れが見えるか
暗闇に落ちた己の心が見えるか
穏やかな日常の裏に蠢く憤りの
叫びが聞こえるか
もう心から笑えまい
つき上げる痛みには
慟哭を含んだ言葉を
塗り込むしかない
君の笑顔はかなしい
つき上がる痛みがまた
震えて響く