[3] グシャグシャ
件名:ごめん
本文:本気でそう言ってるの?
私は、今日がエープリルフールだから、冗談のつもりで;;
本当に、ごめん。 でも、そっちは別れたいってことだよね?
どうして? 私、何かいけなかった? なら、言って?
努力するから。 私は、本当は、別れたくなんてないよ。
これが、私が1時間かけて作ったメールだ。
涙で目の前はグシャグシャで、 焦りで手はガタガタ震えるし、
よくわかんなくって、頭ん中こんがらがって、 もう、わけわかんない。
なんで、私、 あんなメール送っちゃったんだろう?
なんで? どうしよう。 本当に別れることになったら、私・・・
そんな気持ちで、10分。20分。30分。 1時間。3時間。5時間が経った。
「返信が来ない・・・」 私は、その悲しみに打ちひしがれていた。
もはや、嫌われたとしか考えられない。 どうしよう・・・どうしよう。
もう、頭の中が真っ白だった。
だけど、私はそんな状況でも必死に考えた。
彼と、 どうにか彼と、仲直りしたかったから。
そして、私の出した結論。
夜、彼の家に行こう。 行って、直接話をしよう。
私はそう思い、夜、 彼の家へと向かうことにした。