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一方通行ラブ  作者: ゴマ
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衰弱

 どうすればいいんだろう……。彼があんなにも苦しんでいるのに私は何もできない。

 ベッドの中、歯がゆさに身もだえる。彼の青ざめた顔が脳裏に浮かんできて、全然眠れない。

「うう……嫌だよぉ……。嫌な予感がするよぉ……。」

 脳が見えない何かに押さえつけられたかのようだ。

「ちょっと外でも歩くかな……。」

 とてもじゃないが壊れてしまう。私が彼にできることなんて何もない。そのことを認めるのにはまだまだ時間がかかるんだろうな……。

 自分で自分を知ったふりでごまかしてなんとか押さえる。

 心にまた何かがたまる。

 この繰り返し、いつまで続くんだろう?

 散歩を終えて布団に潜ったら今度はあっさり眠れた。


 今日のサークルはさすがに行われたが、前回よりもさらに人が減っていた。

「今日は次の学議会で出す新たな案をみんなで話し合おうと思う。」

 壇上の彼は昨日の顔はどこへやら、いつも通りのりりしい顔で会議を進めている彼の精神力はすさまじいものがある。

 だけどそれは見ていて痛ましい光景。親友が殺されて泣きたいけども、大きな責任にその暇を与えてもらえない。束縛された彼がやけくそになってしまった……その光景。

 ……見てられないよ。

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