表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一方通行ラブ  作者: ゴマ
6/13

断絶

「ん……。」

 気づいたら朝で、一日を泣いて過ごしていたことに唖然とした。うそ、今日何日!?

 時計を確認して時間がやばいことを悟ると、急いで支度をして家を飛び出す。

 間に合わないかな……。

 ぎしぎしとなる自転車がいつ壊れるかを考えながら、大学に向かってペダルを思いっきり踏んづけた。


 ぎりぎりセーフで教室に駆け込み、息を弾ませながら席に座る。危なかった……。

 そう思っていると後ろから声をかけられた。

「やあ。」

「きゃっ!?」

「あ、ごめん。驚かせちゃったかな?」

「い、いえ……。別に……。」

 どどどどうしよう……。一番会うかどうか迷っていた人に真っ先に会っちゃった!

 う、顔を上げられない……。

 一瞬気まずい雰囲気が流れる。

「あの……、昨日はどうしたの……?」

 昨日? そっか知るわけ無いもんね。とはいえずっと泣いてたなんて言えないし……。

「ちょっと風邪を引いちゃって……。でももう大丈夫。」

 顔を上げて笑ってみせる。

「……。」

 二人で見つめ合って少しの時間が流れた。

 彼は私の顔に何を見たのだろうか?

 私は彼の顔にすでに恋はできないということを見て取った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ