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ブラックな冒険者パーティを脱退した俺は自由気ままに誰かの役に立ちます~このレンジャー、いろんな意味で凄かった件~  作者: カワチャン
第三章

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第81話 フォーペウロへ

目的地に到着しました!

「はい。これで入国手続き完了ね」

「ありがとうございます」


 目的地であるフォーペウロ。

 国境にある関所で厳しい手続きを経て、その国の土を跨ぐのだった。

 それから徒歩を挟みながら馬車で数日かけて進んでいく。

 魔物との戦闘は数度あったものの、幸いなことに、魔族と遭遇することはなかった。

 そして……。


「やっと着いたわ!」

「話には聞いていたけど、綺麗なところだな」


 俺たちは目的地である城塞都市国家フォーペウロの首都バアゼルホに到着した。

 白を基調にした石畳の大通りをメインストリートとなっており、両隣には多彩な種類の商店が立ち並んでいる。

 エレミーテ王国の王都であるエメラフィールも十分活気もあるが、それに負けないほどにここも広くて賑やかだと感じる。

 近すぎず遠すぎない距離に魔族領があることを感じさせないほどにだ。

 俺たちは街道を進んでいく。


「ここから更に北に魔王城や魔族が住まう領土があるんだよな?にしてはここにいる人たちは楽しそうに暮らしているな」

「フォーペウロはバアゼルホを中心に四人の聖女によって強力な結界が張られているのですよ。結界で魔物を寄せ付けず、門を含め、あの大きな反り立つような壁で物理的な侵入を防いでいますので、防衛線も盤石と言ってもいいほどですから」

「なるほどね」


 メリスの言った通り、バアゼルホへ入る時に見ていたのだが、門が凄く大きく、更には結界の大きさも強度もエメラフィールの倍くらいはあるだろう。

 これなら魔族も易々と突破できないだろうし、魔物による被害も少ないと思う。

 確かに防衛力だけで切り取れば、エレミーテ王国よりも鉄壁と言ってもいい。


「そう言えば、シャーロットたちは来たことあるのか?俺は初めてだけど」

「一回だけね。一時期、ここを拠点に魔王軍と戦っていたのよ。だけど、一度エレミーテに引き返した。その理由はリュウトだって分かってるはずよ」

「あぁ。分かってるよ」


 俺も既に面識を持っているが、シャーロットたちのパーティにはクラークと言うレンジャーがいたものの、魔王軍との戦いで再起不能の重傷を負ってしまった。

 態勢を立て直すためにここを離れ、エレミーテに帰還したんだよな。


「だけど、あの時とは違う。だよな?」

「ええ!今の私たちには神武具セレスティアロに選ばれ、勇者の血が流れているリュウトがいるわ!」

「おう!今の勇者パーティにはこの俺がいる!なんてな」

「ふふっ」

「「あははははははは!」」


 ちょっと芝居がかかった俺の言葉を聞いてシャーロットと笑い合うのだった。


「何だかあの二人、距離感近くなってない?」

「リュウトが入ってきてからそれなりに時間は経ってんだから、あのくらい……?」

「適度のようで少し踏み込んでいるような気もしなさそう」

「仲が良いに越したことはありませんよ」

「それはそうだけどな」


 後ろでロリエやジャード、メリスがそんな会話をしている時だった。


「ずっと気になっていたんだけど、道行く人たち、何だか俺たちを見てないか?」

「え?あぁ、リュウトは初めて来たから、分かんないよね?」


 さっきから俺たちに向かってバアゼルホに住んでいるだろう住民から視線を集めている。

 一時期でもシャーロットたちがこの都市を拠点にしていたのなら、顔や名前を知られているのはよく考えたら思い至らないこともないか。

 ジャードやロリエは要所で軽く会釈するような対応をする一方、メリスは慣れたモノなのか、歩くスピードを落とさないようにしながら、優雅な振る舞いをし続けている。

 ジョブが聖女なのか、生まれが侯爵家の貴族令嬢なのか、何にしても神対応、ならぬ、女神対応なのが凄い。


「それで、これからどうするのかな?準備を整え次第、魔族領に突っ込むとか?」

「準備は当然だけど、まずはフォーペウロの女王陛下に私たちが戻って来たことやリュウトの紹介をしておいた方が良いかもね」

「そうか。……って女王陛下?」

「何度も言うけど、リュウトは初めてだよね?ここに来るの?」

「おっ、おう……」


 バアゼルホにはフォーペウロを治める王族が構える王城があり、その国のトップがいる。

 今も籍を置いているエレミーテ王国騎士団の一隊員でもある俺だから、シャーロットの言っている意味が分かるところもある。


「皆はこのフォーペウロの女王陛下とも面識があるってことか?」

「そうよ。フォーペウロは良くも悪くも保守的な志向が強いからさ。積極的に他国との外交を好まないんだけどね、エレミーテのことは心から嫌っていないのよ。いざって時の協力関係止まりではあるんだけど」

「あぁ。なるほど」


 本当に大まかだけど、フォーペウロ内における俺たち勇者パーティがどんな風に見られているか、分かってきた。

 それからしばらく歩いた。


「ふぅう。着いたわよ」

「ここが王城か……?」


 小山の頂上のように高い場所に位置し、岩石で作られた数メートルの橋を渡った俺たちの目の前に飛び込んだのはフォーペウロの城塞都市に存在する王城の門だ。

 白に近いベージュの岩壁はバアゼルホの門ほどではないが、五メートルは優に超えており、見ているだけで堅牢無比と感じさせる迫力がある。

 頑丈さならば、エレミーテ王国の王城よりも上かもしれない。

 俺たちは早速、門番と思われる衛兵の下に歩み寄る。


「むっ?何者だ?」

「我々はエレミーテ王国の勇者パーティです」

「おお!エレミーテの。すぐに確認を取ります」


 俺たちが何者かを知った衛兵は速やかに手続きを始めている。

 一分もせずして……。


「確認が取れました。城内へご案内いたします」


 どうやらお城に入る許可が取れたようだ。


「リュウト。エレミーテ王国の国王陛下との謁見の経験はあったわよね?」

「数回だけな」

「なら、大丈夫ね。入るわよ」


 シャーロットに促されるように、開かれた門を潜っていく。


 王族との謁見。何回やっても慣れないなぁ。

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