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メモリアル・オフライン  作者: ハヤメザメ
一章 初心者
1/2

ゲームスタート

超難関ゲーム、通称メモオフはギャルゲーに近い、掲示板では127人の美少女が登場し、助け…………なくてもゲームのクリアは可能、ストーリー自体は助けても助けなくても攻略可能であると聞いた。


ストーリーは攻略可能、つまりクリア後に出てくるエクストラステージはかなり厳しいものになる。難易度は助けた女の子の数だけ下がる。


メモオフはソロ限定である。つまり外部の協力を得る事は不可能、内部からの協力者を得るしかないためエクストラの攻略にはストーリーで出てくる女の子を助けまくらなければいけない


メモオフは正式版としてダウンロードしてプレイできるVRゲームである。しかし公式は別のゲームのβ版として無料提供されていると説明している。


公式ホームページには他プレイヤーの進行度がグラフ化されている。数値を見るとプレイヤー数23万、ストーリー攻略者16万、エクストラ攻略者17人、最大救出数52人


全プレイヤー23万で内16万が本編クリア、なのに17人しかエクストラをクリア出来てない。助けられた美少女は最大52人、半分も助けられてない。


超難関ゲームメモオフは萎えゲーでもある。プレイヤーは美少女の死体を見る事になるからだ。


年齢制限がありR15の無料ダウンロードゲーム、可愛い女の子が127人もお知り合いになれると釣られてプレイする人は多いが………………一部は耐えきれなくなり引退していく


ストーリー自体は多くの人がクリア出来る。なんせ美少女を助けないならば作業ゲー並みの難易度に変化するからだ。


掲示板を見て情報を集めていると誰しもが口を揃えて同じ事を言う。プレイヤースキルと知恵が必須だと


なんではやくゲームしないでダラダラやっているのかって?


そんなの決まってるだろ、既に一度プレイして、()()()()()()()()だよ


公式ホームページには助けられた事のある少女の情報は開示される。1度でも助けた人がいればだが


公式に乗っていたのは61人だった。これを見て怖くなった。


救う方法が分かっているのが半数にもみたないからだ。


しかし、僕は引けない、全員救いたい、美少女が死んでしまうのは人類の損失だ。せめて助けてくれたあの子だけは救いたい。


初見プレイで死ぬ前の日に助けてくれた少女がいる。攻略サイトにいなかった子だ。どうにか助けたい。


いざ、ニューゲームだ。





―――――――――――




名前は前回と同じ黒斗でスタートだ。




【1日目】


名前を確定したら直ぐにゲームがスタートした。前回は3日目で死んだ。死因は街の外に出たから、何かに殺されたはずだが相手は確認していない。


スタート地点は街の外れにある墓地の入り口だ。設定では1年前に亡くなった両親の墓参りをして帰る途中だ。


プレイヤーは一般人に転生したと言う設定でアバターは既に決まっている。冴えない男、17歳、中肉中背で古い一軒家に一人で住んでいる。


このメモオフは自由だ。何が何でも生き残ればいい。ストーリーの攻略条件は三年間生き延びればいいだけだ。寝る事でスキップが可能な為安全な場所で寝るだけでどんどん日にちを進められる。


だから0人攻略は作業ゲーと言われる。その日安全な場所を探す覚えゲーになるからだ。


とりあえず行動に移る前にメニューを開く


メニューには自分の状態の確認、アイテムボックス、ヒロイン図鑑、メモ、ログアウトの項目がある。


この世界の人間はスキルと言うものを最大3つ持っている。


主人公であるプレイヤーは「アイテムボックス」「リトライ」「看破」の最大数である3つをもっている。


アイテムボックスはメニューから操作でき無限に詰め込める


リトライはコンテニュー機能、つまり最初からやり直す。これのおかげでメモとヒロイン図鑑のデータが次に持ち越せる。


看破は対象にしたものを知る事が出来る。アイテムでも人でも簡単な情報がわかる。ヒロインに使用すると図鑑に記録される。看破だけではヒロインか分からない。


メモのページを開く、自宅で入手可能なアイテムの一覧を書いておいたのだ。


・食料10日分

・衣服5着分

・野菜の(カボチャ)

・野菜の種(人参)

・野菜の種(大根)

・硬貨(2500ケン)

・食器

・調理道具

・布

・麻袋

・革の鞄

・紙

・羽根ペン

・裁縫道具

・シャベル



アイテムボックスには椅子などの家具を入れる事は出来なかった。シャベルなどの道具は入った。


とりあえず家に向かおう、クエストも目的地も何もないのだからしらみ潰しに回るしかない


そうと決まれば家に戻ろうか…………………と思ったがまだ墓地の散策はしてなかったな、墓荒らしをするわけでは無いがご両親のお参りに行っておこう。


多くの人が利用するため墓地は広く墓石に看破を使いながら自分の家の墓を探す。


20分くらい歩いてようやく見つけた。お線香は無く名前を刻んだ石が立っているだけなので手を合わせるだけにした。


墓地の入り口に近づくと一人の男が立っているのに気づいた。服装を見るに衛兵だろうか?看破を使ってみよう。


 ミルファ 女 21歳 殺し屋 レベル124


女?どう見てもおじさんなんだが?と言うか殺し屋?レベル124?嫌な予感しかしない、超難関ゲームの異名は伊達じゃ無いな、I日目から死んだなこりゃ


多分逃げたら秒で殺されるだろうし会いに行くか、情報を得られるかもだし、標的が僕だと確定はしていない。


入り口に着くと案の定話しかけられた。


「墓参りかい?」


声も変えられるのか、低い声だ。


「ええ、そうですよ」


自然に返事を返す事が出来た。大丈夫、あとは立ち去るだけ


「衛兵さんもお疲れ様です。それでは、僕はこれで」


そう言って立ち去ろうとした。


しかし、僕は転んだ。足をかけられたのだ。


「あなたを解放してあげる。」


女性の声だ。本性表したようだ。殺される。


そう考えた僕は左へ転がった。そのまま頭だけがさらに転がった。


一瞬で理解した。詰んでしまったようだ。


骨とかは見えないようだ。僕は自分のアバターの首の切断部分を見ながらそう考えた。血溜まりに沈んでいく、死に行く間際に女、ミルファは言った。


「あなたもお墓に入れとくわね」


解放、墓、死者の冥福を祈るくらいなら一緒に行ってやれと言うことか?心配ごとから解放してやると言う事かよ、墓は危険だな、ゲーム開始後直ぐに移動しないとダメか


そう考えた僕はコンテニューを選んだ。ゲームオーバーの文字を見ながら

ボチボチ更新予定

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