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レベッカ一行の世界漫遊の旅 5 (母との再会 6)

「そうよ…。私は恐ろしいことにお父様とお姉様達、それどころか元夫のアレックス王子と、兄のランス王子…そ、そして…国王に狙われていたのだったわっ!」


ゾゾゾッ


思わず背筋に悪寒が走る。


「大丈夫だ。レベッカ。君には俺がついている。何があっても守ってやるからな?」


頼もしい?サミュエル王子が私の肩を抱き寄せてくれた。


「勿論、私だってレベッカ様をお守りしますわっ!」


鼻息を荒くして、頭からにょきにょきとドラゴンの角を出すミラージュ。


「私も、勿論皆さんと同じです。占いの先読みで事前にレベッカ様の危機を回避する方法を探し出してあげますよ?」


ナージャさんが水晶を撫でている。


「ミラージュの大切な人なら、私も手を貸さないわけにはいかないからな」


まだ完全にドラゴンの力を取り戻せていないセネカさん。

…はっきり言って、今のメンバーの中で一番頼りがいが無いかもしれない。


そんな彼らを見ていたお母様はフッと笑みを浮かべた。


「良かったわね、レベッカ。貴女にはこんなにも貴女自身を理解してくれる人たちに恵まれているのだから。矢張り、貴女なら『エデンの楽園』じゃなくても、幸せに生きていけそうね?」


「はい、でも…もうこれからはお母様も一緒ですよ?私はお母様を探す為に今まで旅を続けてきたのですから」


「ええ、勿論よ。何しろ17年間も離れ離れで暮らしてきたのだから…これからは貴女と離れて暮らすつもりは無いわ」


私の言葉に母が頷いてくれた。


「ありがとう、お母様っ!」


「それではこの空間を、今いる島と繋げるわね。そして…レベッカ。今日で全て決着をつけてしまいましょう?大丈夫、皆がついているから」


「分かりました。お母様」


そうだ、私にはお母様譲りの『偉大な力』がある。

サミュエル王子はそのことを理解してくれたし、今いる仲間たちは全員私の力を知っている。


なら…もう遠慮はしない。

今日で、お父様ともアレックス王子たちとも…完全に決別するのだからっ!


「お母様っ!お願いしますっ!」


「ええ、分かったわ」


そしてお母様は『力』を使い…『エデンの園』の空間と島を繋げた。


一瞬眩しい光に包まれ…ると目の前の景色が変わった。

そこは最初に辿り着いた砂浜で、前方に見えるジャングル付近では何故か激しい争いが繰り広げられていた。



「いい加減に放せって!俺はもうお前なんか相手にしないと言ってるだろうっ?!大体どうやってここまで追いついてきたんだよっ!」


すっかりマッチョマンになったアレックス王子が足にしがみついている女性を引きはがそうとしている。でも…何だろう?あの女性には見覚えがある。


「いーえっ!もう絶対に離すものですかっ!それにどうやってここまで来れたか?そんなのは決まっているじゃないっ!愛の力よっ!」


「何が愛の力だっ!お前みたいな女はもう一度娼館に売り飛ばしてやるっ!」


「やれるものならやってみなさいよっ!」



一方、ランス王子はジョセフィーヌお姉さまに絞めあげられていた。


「ランス王子っ!よ、よくも私の前に姿を現すことが出来たわねっ?!この…裏切者!」


「し、仕方ないじゃないかっ!こっちだってまさかこんなところで鉢合わせするとは思わなかったんだよ!」


「その言い方…!やっぱり私には二度と会いたくはないと言ってるようなものよ!く、悔しい‥!」


そして再びジョセフィーヌお姉さまはランス王子の首を絞めあげた。



「貴様のような変態親父に大切なレベッカをやるものかっ!」


「誰が変態だっ!貴様こそ、国にいるときに可愛いレベッカをぞんざいな扱い方をしただろう?!だから国が滅びたのだっ!」


「黙れ!貴様の国だって亡びたくせにっ!」


髭もじゃの…多分、お父様?がグランダ王国の国王と激しく言い争いをしている。

そして、そんな彼らの様子を欠伸をしながら興味なさげに見ている2人のお姉様達。


「どうやら…彼らの間で何やらトラブルがあったみたいね?」


お母様の言葉に、私達は呆気にとられながらも頷いた――。

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