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レベッカ一行の世界漫遊の旅 5 (母との再会 3)

「はい、レベッカ。もう目を開けていいわ」


母の声に目を開けた。


「あ、あの…お母様。皆はどこにいるのかしら……?」


てっきり、すぐ近くに現れると思っていたのに。


「ええ、ほら。あそこにいるわ」


お母様が私の背後を指さした。


「え?」


振り向くと、遠くの方で4人の人影が見えた。そして視力の良いミラージュがすぐに私達に気付き、駆け寄ってくる。

その後ろを他の人達も追いかけるように走ってくる。


「レイラ様ーっ!」


ミラージュが手を振りながらこちらへ向って駆け寄ってきた。


「ミラージュッ!!」


お母様も手を振る。


やがてミラージュは泣きながらお母様の腕に飛び込んでいくと、激しく泣きじゃくった。


「ウッウッ…!レイラ様…ずっとずっと…お会いしたかったです…っ!」


「私もよ、ミラージュ。ずっと貴女に会いたかったわ。そしてありがとう。私の娘を今まで守ってくれて…」


子供のように泣きじゃくるレベッカの髪を優しく撫でるお母様。

感動的な再会のシーンだ。


「良かったですね…ミラージュさん」


「うん、うん。本当に良かった」


ナージャさんは涙ぐみながら2人の再会を見守っているし、サミュエル王子も満足気に頷いている。


ただ1人、納得していないのがセネカさんだった。

両腕を組み、難しい顔をしてブツブツと呟いてる。


「解せぬ…何故ミラージュは実の父親との再会よりも、レベッカ様の母君との再会を喜んでいるのか……」


うん、セネカさんの気持ちも分からないことも無いけれど、何しろ両親のいなかったミラージュを育てたのは他でもないお母様なのだ。

一度も会ったことの無い父親との再会よりも、かつて自分が慕っていた母親のような存在の相手と会うほうが感動の度合いも違うだろう。


やがて、ひとしきり再会を喜びあったミラージュがお母様に尋ねた。


「レイラ様、ここは『エデンの楽園』にそっくりな場所ですね?」


「流石はミラージュ。すぐに分かったのね」


「ええ。勿論です。何と言っても私の生まれ故郷ですから」


「そうか…ミラージュは私などよりも…レベッカ様の母君の方がずっと良いというわけなのか……」


すっかりセネカさんはいじけている。


「まぁまぁ、いいじゃないですか。久しぶりの感動の再会なのですから」


そんなセネカさんを慰めるナージャさん。


すると…。


「あの……すまないけれど、俺にも事情が分かるように説明してもらえるかな?ここは一体どこなのか…。それに『エデンの楽園』とは何なのか…」


ついにサミュエル王子が手を上げて尋ねてきた。


私はゴクリと息をのみ…お母様と頷きあった。


いよいよ…私の秘密をサミュエル王子に説明する時がやってきた。


一体サミュエル王子は私の話を聞いて、どんな反応をするのだろうか?


「サミュエル王子、私の話…聞いてもらえますか?」


「ああ、聞かせてくれるかい?」


サミュエル王子はじっと私を見つめてきた――。

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