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レベッカ一行の世界漫遊の旅 5 (ついに…再会?! 13 )

「おかしい…妙におかしいぞ…?」


男色家船長が双眼鏡を使って、じっと島を見つめている。


「何がそんなにおかしいのですか?」


元々少々常軌を逸した男色家船長が言うくらいなのだから、そうとうおかしな現象がおこっているのだろう。


「何だ?その眼は。ひょっとして嬢ちゃん…俺のことを頭のおかしい男だと思ってるのか?」


双眼鏡から目を外した男色家船長がジロリと私を見おろした。


「えええっ?!な、何故私の考えを見抜いたのですか!ひょ、ひょっとすると船長も偉大な力を…!!」


しかし、ナージャさんはすぐさま否定する。


「いいえ、レベッカ様。それはあり得ません。私の水晶からはこの男色家船長からは特別何も感じられませんね」


あああっ!!言っちゃった!ついに言っちゃったよ!ナージャさんが船長のことを男色家とはっきり…!!


「別に俺が男色家だろうと、そんな話はどうでもいい。それより島の様子がおかしいんだ。いつもならまるで霧がかかったような…幻のような存在の島が、何故こんなにはっきり見えているんだ?!どう考えてもあり得ないっ!」


「別にいいじゃないですか。たまたま霧が晴れている時だってあるでしょう?それよりさっさと下船の準備を始めましょうよ~」


私は男色家船長の腕を掴むと、ゆさゆさ揺すぶった。


「お、おいっ!こらっ!揺さぶるなっ!危ないだろう?うん…?何だ、あれは…」


双眼鏡を見つめていた男色家船長の眉が険しくなる。


「何?!どうかしましたか?!」


「い、いや…今一瞬今にも沈みそうなボロ舟が島に停泊している姿を見た気がするのだが…?」


双眼鏡を外して、首を傾げる男色家船長。


「あら、それなら尚更都合が良いじゃありませんか。つまり、島に上陸可能という事じゃないですか。すぐに私たちも下船しましょうよ」


ナージャさんがナイスな発言をする。


「そ、そうだ…は、早く降ろしてくれ…」

「ええ…お、お願いしますわ…」

「止まっている方が船酔いする…」


甲板の上で船酔いでぶっ倒れている愉快な仲間たちも瀕死の状態で下船を訴えている。


「お願いしますってば!彼らを助けると思って、早く下船して下さいよ~」


更にゆさゆさと船長を揺さぶる私。


「わ、分かった!降りるっ!下船すればよいのだろう?!」


ついに観念したのか、船長が降りる許可を出してくれた。


「ありがとうございますっ!船長!」


「ああ。全く…しようがない嬢ちゃんだな…」


男色家船長は、まんざらでもない笑みを浮かべて私の頭をガシガシと撫でて?きた。


やった!作戦成功だ!

大体私が今まで見て来た船乗りは子供好きが多かった。そこでわざと子供らしく振舞ってお願いして見たのだが…こうもうまくいくとは思わなかった。



「よしっ!それじゃてめえらっ!下船の準備だっ!!」


『おうっ!!』


青空に男色家船長と、乗組員たちの声が響き渡った――。

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