再び・滅亡したオーランド王国の国王と王女たちの物語 3
「なるほど。つまりミラージュの本当の姿はドラゴンで、ミラージュ想いのレベッカは彼女の親を探す為にドランゴンが住んでいると言われる国を探して旅を続けているはずだ…つまり、そう言いたいのね?」
エリザベスが私の話を要約してくれた。
「うむ、そうだ」
「そして、『アトランタ』はドラゴンを神として崇めている神殿がたくさんあるから…レベッカを探す足掛かりとして、この国へやって来たってわけね?」
エミリーの話にコクコク頷く。
すると…。
「はぁあああぁあっ!!ふっざけないでよっ!そんな不確かな情報で…私達を遠路はるばるこんな場所迄連れてこさせたって訳っ?!」
何故か突然エリザベスが激怒し始めた。これはどうしたことだろう!
「おい、エリザベスや。何をそんなに興奮しておるのだ?今の話納得出来なかったのか?」
「何言ってるのよっ!だいたいミラージュが本当にドラゴンかどうかも分からないでこんなわけの分からない国まで連れてこられてっ!私はもうこれ以上旅を続けるのはごめんよっ!」
今度はエミリーまで怒り始めた。これはたまらん。
「おい、ジョセフィーヌや。何とか妹たちを宥めてくれないか?お前なら長女だから父さんの気持ちが分かるだろう?」
こうなったらジョセフィーヌだけでも仲間に引き込まなければ!
「ええ、任せて頂戴。お父様」
ジョセフィーヌは力強く頷く。うむ、流石は我が娘だ。
「あなた達っ!いい加減にしなさいっ!忘れたの?私達の真の目的を!私達はね、何としてもレベッカを見つけ出して…二度と太陽を拝めないように監禁しなくてはいけないのよっ?!何しろレベッカは…私の憎き恋敵なのだからっ!」
またしてもジョセフィーヌが恐ろしいことを言い始めた。
「おい?何を言い出すのだ、ジョセフィーヌよ。私の可愛いレベッカを監禁するなど、この私が断じて許さないからな?良いか?私達の役目はあの変態親子からレベッカを守ることなのだから」
驚いてジョセフィーヌに訴える。
「煩いわねっ!あの親子の話を持ち出さないでちょうだいよっ!不愉快になってくるわっ!ランスめ…今度会ったらただではおかないのだから…」
「とにかく良いか!娘たち!明日は店の定休日だ。ということで、全員で神殿へ行くぞっ!例え、ミラージュがドラゴンでなかったとしても神殿行きは決定事項だっ!」
娘たちが明らかに不満げな顔をするが、そんな事は知ったことではない。
絶対にミラージュはドラゴンに違いない。
何しろ私は常人とは違う人間を嗅ぎ分けられる隠れた能力があるのだから―。




