表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

160/194

再び・滅亡したオーランド王国の国王と王女たちの物語 2 

「ミラージュって…確か、生意気な女よね?年は20歳だったかしら?」


エミリーが首を傾げる。


「確か、レベッカの母親にくっついてきた娘よね?」


答えたのはジョセフィーヌ。


「すごく、力持ちだったわよ?体力も有り余っている感じだったわ」


何故か憎々しげに言うエリザベス。…ひょっとしてミラージュに個人的な恨みを持っているのだろうか?


「それで?そのミラージュが一体どうしたっていうのよ?」


ジョセフィーヌよ…何だか怖いぞ。その態度…何故腰に両手を当てるのだ?


「お父様?何震えているのよ?」


エリザベスに身体が震えているのがバレてしまった。


「い、いや…何でも無い、それでそのミラージュだが…本人やレベッカはひた隠しにしておったが、あの女の正体はドラゴンだ」


「「「ドラゴン?!」」」」


3人の娘たちの声がハモる。


「ドラゴンてあの伝説のドラゴン?」


「山のように大きな巨体で空を飛び回るあのドラゴンなの?


「口から炎を吐いたり、吹雪を吐いたりする?」


ジョセフィーヌ、エミリー、エリザベスが口々に言う。


「いや、多分山のように大きな巨体ではないだろうし、口から炎や吹雪を吐くかどうかまでは分からんが、恐らくあやつの正体はドラゴンに違いない」


「ねぇ、お父様。違いないって事はその目でまだ確かめたことは無いってことでしょう?どうしてミラージュがドラゴンだということが分かるのよ」


エリザベスが尋ねてきた。


「フフフ…よくぞ聞いてくれた。エリザベスよ。それはな…角だよ」


「「「角???」」」


「ああ、実は私はレベッカとミラージュが2人だけで山小屋に住んでいる時から度々様子を見に行っておったのだ」


これでも一応父親だからな。娘の安否を気遣うのは親として当然のこと。さぞかし娘たちは子供を思う私の親心に感動することだろう。


しかし…。


「うわ、何それ。ひくわ〜」

「覗き見なんて最低ね」

「うん、本当ね。軽蔑するわ」


何と3人の娘たちはよってたかって私を批判するではないか。


「おいっ?!何だ?その言い方は?何故私を批判する?これは感動する話だろう?」


テーブルをバンバン叩いて娘達に意見した。


「どこが感動する話よ!」


エリザベスが私をじろりと睨みつける。


「ええ、最低な話よ」

「父親の片隅にもおけないわ」


エミリー、ジョセフィーヌが交互に文句を言ってくる。


「え、ええいっ!だ、黙れっ!私は本当にレベッカを心配して様子を見に行ってたのだぁっ!と、とにかく話の続きをさせろっ!」


「「「どうぞ」」」


興奮しまくる私にあくまで冷たい態度の娘たち。


「いいか、よく聞けよ?ミラージュはな、興奮すると角を伸ばすのだよ。その角は…まさにドラゴンの角なのだ!絶対にあれはドラゴンの化身に違いないのだぁっ!」


こうして私の熱弁が始まった―。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ