表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/194

レベッカ一行の世界漫遊の旅 1 (カタルパ編 2)

「とにかく、か弱い女性2人が乗った馬車を弓矢で襲って停車させるとはとんでもない山賊たちだ。」


サミュエル皇子は荷台に乗ったまま剣を構えて言う。いえ・・・私とミラージュに関してはか弱いとは言い難いけれどもミラージュが黙っているのでここは私も黙っていることにした。


「おうおう。女の前だからって、いきがってるんじゃねえぞ?」


ボス?は腕組みしながらニヤニヤしている。しかし、背後では何やら異変が起き始めていた。彼の背後にいた男たち数人が何やら私の方を見てヒソヒソ言っている。


「おい、あの女、まさか・・・。」

「ああ。似てる・・いや、そっくりだ・・。」

「ハハハ・・ひ、人違いだろう・・?」

「いや、あの金の髪に緑の瞳は間違いない・・・。」


あの口ぶり・・・ひょっとして彼らは私を知っているのだろうか?何やら随分私を見る目が怯えている気がする。するとボス?が彼らを振り向くと言った。


「おい!うるせえぞ!てめえらっ!一体どうしたんだよっ!」


すると1人の男がびくびくしながら言う。


「や、やめときましょうよ・・・ボス。」


あ、やっぱりボスだったんだ。


「何だって言うんだ?言ってみろよ?」


するとボスの言葉に応えず、手下の1人が私を指さすと言った。


「お、おいっ!お前・・ア、アマゾナを知ってるか?!」


人に指をさすとは失礼な・・・。


「ええ。知ってるわ。何故なら私達はこれから彼女のいる村を訪ねる予定なのだからっ!」


私は腰に腕を当て、御者台から立ち上がると言う。


「な、何だってっ?!アマゾナだってっ?!」


するとボスが急に怯えた声を出す。一方のミラージュとサミュエル皇子は黙って私と山賊たちのやり取りを見守っている。


「そう・・。やっぱり貴方達はアマゾナの手下なのね・・?でも変ね?アマゾナはもう旅人を襲う事はやめるって言っていたのに・・。まさか、アマゾナに黙ってこんな事してるの?」


「ち、違うっ!お、俺達は・・あの女に追放されたんだよっ!」


追放された身分で偉そうな態度を取るボス。


「ああ・・そ、そうだよ!あ・あの女・・義賊みたいなマネしやがって・・前から気に入らなかったんだよ!それで誰がボスにふさわしいか・・決闘を申し込んだら・・。」


徐々にボスの声が小さくなっていく。


「つまり、お前は女に負けたと言う事だな?」


今まで事の成り行きを見守っていたサミュエル皇子が言う。


「ぐはっ!」


図星なのか。ボスは大げさに胸を押さえて喚く。


「私はね、アマゾナに村に遊びに来るように言われていたの。いわば客人よ?その私たちの馬車を襲うなんて・・・・。」


「随分いい度胸をしておりますねえ・・?レベッカ様の馬車を襲うとは・・。」


私の言葉の後にミラージュが続く。


「・・やるかい?レベッカ?」


サミュエル皇子が剣を構えながら私に尋ねる。・・いつの間にかこのメンバーで私がボスの様になっていた。


「そうねえ・・・でも・・・。」


私はジロリと彼らを見ると、全員の肩がビクリと跳ねた。あの怯えよう・・彼らは皆この私の恐ろしさを知っているのだろう。


「このまま立ち去れば、見逃してあげるけど・・もしまだやる気なら相手になるわよ?」


「う・・うるせえっ!お・・お前ら・・かかれっ!」


ボスは私の忠告にも関わらず、襲い掛かって来た。それに渋々付き従う他のごろつき共。中には余程いやいや命令に従っているのだろうか・・。


「いやだーっ!死にたくないーっ!!」


等と叫びながら剣を構えて襲ってくるごろつきもいる。


「ミラージュッ!!」


私は叫んだ。


「はい、レベッカ様!サミュエル皇子!耳を塞いでくださいっ!」


「え?わ、分った!」


サミュエル皇子は剣を荷台の上に投げ落とすと耳を両手でふさいだ。


キイイイイイインッ!!


ミラージュは大きく口を開けて、ドラゴンの必殺技『超音波』を発動した。


途端に吹っ飛ぶ山賊たち。木々はめきめきと地面から離れ、なぎ倒される。

そして・・辺りが静まった時には私達の周囲の木々は全部根元から倒れていた。


「ほ~・・流石はミラージュだね。」


身体を起こしたサミュエル皇子は感心したように言う。


「ええ、どんなものです?」


ミラージュは身体をそらして得意気に言う。


「さて、では行きましょうか?」


しかし、その時私達は気付いてしまった。


私達の馬が2頭とも気を失って地面に倒れていると言う事に―。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ