レベッカ一行の世界漫遊の旅 4 (母を求めて?千里? 15)
結局、セネカさんに土下座されて終いに泣きつかれたミラージュは渋々受け入れることを承諾し…大人の姿のセネカさんをパーティーのメンバー?に正式に加えることにしたのだった。
「いや〜…本当にありがとう、君たち。確かに今は非力で顔だけが取り柄の役立たず者だが、多分…いや、きっと栄養を沢山取れば本来のドラゴンの力が蘇り、皆の役に立てると思う。それまでは面倒を掛けるだろうが、どうかよろしく頼むよ」
ハッハッハと笑いながら胸をそらせるセネカさん。
「全く…非力なくせに、なんて尊大な態度を取るんでしょう」
ミラージュは腕組みしながらブツブツ文句を言っている。
確かにセネカさんの態度は偉そうだけど、それよりも気になったのは先程の発言だ。
今、『顔だけが取り柄の役立たず者』って言わなかった?
う〜ん…やはり自分の顔がいいということは自覚していたのだろう。
確かに思わず見惚れてしまうような超絶イケメンぶりだし…。
まぁ、目の保養にはなるけれども…何だかトラブルを起こしそうで怖い。
何しろ私の嫌な予感はとても当たるのだから。
するとナージャさんが私の耳元でそっと囁いてきた。
「レベッカ様。私…非常に嫌な予感がします。多分、あと1時間以内にそれが実証されることになるでしょう」
「え?それって…占い師の予言ですか?」
「…はい」
少しの間が空いた後、ゆっくりと頷くナージャさん。
何…何なの…?その予言というものは…?
私はゴクリと息を飲んだ―。
とりあえず全員寝間着のまま部屋を飛び出してしまったものだから、私達は部屋に戻って着替えをすることにした。
勿論セネカさんは…。
「いいですか?お父様?私が着替えをしている間にこの部屋に入ったら…殺りますわよ?」
「ヒッ!!」
青ざめるセネカさん。
「も、も、勿論入るはずないじゃないか…。け、けど今の話は冗談だろう?仮にも父親である私を…や、殺るなんて…」
「いいえ、冗談ではありません。本気も本気ですっ!」
ミラージュは恐ろしい剣幕でセネカさんを睨みつけている。うん、あの目は本気だ。長い付き合いの私にはよく分かる。
「セネカさん。ミラージュの言うとおりです。あの目は本気ですから…言うとおりにしたほうがいいですよ?」
私の言葉にコクコクとセネカさんは頷いた。
こうして私達は着替えをするために部屋に戻り…その間、問題が発生した―。
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ガチャ…
着替えを終えて部屋から出ると、既に着替えを済ませたミラージュとナージャさんが廊下に立っていた。
「お待たせ…ってあれ?セネカさんは?」
「それがいないんですの」
「何処かへ行ったのかも知れませんね」
ミラージュとナージャさんが交互に答える。
「変ね…もしや散歩に…?」
首を傾げる私にミラージュが声を掛けてきた。
「そんなことよりも、まずは食堂へ行きませんか?レベッカ様のエネルギーが切れてしまわないように」
勿論、私達はその意見に賛成だ。
そして女3人、仲良く階下にある食堂へ降りて行き…驚愕の光景を目にする―。




