表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

127/194

レベッカ一行の世界漫遊の旅 4 (母を求めて?千里? 7)

 私は目を閉じ、神経を地上に向けて集中させる。すると頭の中に神殿の周囲の映像が浮かび上がってきた。人々は上空を見上げて立ちすくんでいる。その中にはサミュエル王子の姿もあった。


時よ…しばらくの間、時間を止めて…!


すると…ピーン。


頭の中で時が止まる合図の音が流れた。そして…地上のすべての時が止まる。


目を開けると私は言った。


「や、やったわ…地上の時を…と、とりあえず30分程止めたから…ミラージュ…」


あ、駄目だ。もう…エネルギー切れだ…。


プツン


頭の中で音が聞こえ…私はそのまま眠りについてしまった―。



****


あ…口の中で甘い味が広がっている…。これは…?


パチッと目を開けると、眼前に大きなクッキーを手にしたミラージュの姿が飛び込んできた。そして上空に見えるは青い空。どうやらここは神殿のようだった。


「あっ!レベッカ様!目が覚めましたね?!良かった…」


ミラージュが安堵のため息をつきながら私を見た。目の前には他にナージャさんとセネカさんの姿もある。


「ありがとう、ミラージュ。貴女が私に食べ物を与えてくれていたのね?」


すると…。


「良かった!レベッカ!君が目覚めてくれて…っ!」


いきなり背後からガバッと抱きしめられた。え…?背後から…?恐る恐る振り向き、思わず目を見開いた。

何と私はサミュエル王子の膝の上に座るように抱きかかえられていたのだ。


「キャアアアアアアア――ッ!!」


私の叫び声が青い空に響き渡った―。




****


「ごめんよ。レベッカ。ここは床も硬くて、眠ってしまった君を寝かせることが出来なくて…それで俺が君を抱きかかえてミラージュが食べ物をあげることにしたんだよ。でも…本当に悪かったと思ってる。寝ているレベッカに勝手な事をして…本当にごめんっ!」


サミュエル王子は神殿の床に頭を擦りつけて、必死になって謝ってくる。


「いえ…サミュエル王子。もう結構ですよ?そこまでして謝らなくても…ただ驚いて悲鳴をあげただけですから」


その証拠に驚きのショックはあっても力が発動することは無かった。しかしこれがあのキング一族だったら?恐らく天変地異が起きていただろう。

何しろ私の感情と力は比例している。私の受けたショックが大きければ大きいほど、それだけ力が勝手に発動してしまうのだからこればかりはどうしようもない。それでも小さな子供の頃に比べると、力が発動する回数は驚くほどに減った。

これも恐らく私の心の成長の賜物かもしれない。


「そうかい…?それなら良かった…。レベッカに嫌われたら、もう俺はショックで生きていけないだろうからね」


「またまたそんな大げさな~」


「いや、別に大げさと言う訳ではないけれど…ところで、この子はどこの子供なんだい?もしかして迷子の子供を保護したのかい?」


サミュエル王子はよりにもよって、プライドの高いドラゴン族の長老の息子であり、ミラージュのパパであるセネカさんを指さし、迷子の子ども扱いした―。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ