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擬
いつまで追い続けても、真似事だ。
憧れただけなのに、一人置き去りにして。
私は一人、追いかける。追い求める。
何も教えてくれなかったのに。
示した輝きを見たくて、真似をする。
心はいつか殺してしまったのだろう。
燈に寄る虫のようにあるのだろう。
輝きをほしくて、滅びの道へ向かう。
その人生も悪くはないのだろう。
本当の意味で独りになった。
滅びの道へと向かうのは正しく無かった。
少なくとも、私にはそうだった。
あの燈を忘れずにどう進めばいいのかと
悩みながらも、追い続ける。