2/24
二つ、亡骸を抱えて
誰もいない私はつくる。
一人目は、
私を進ませようとした。
私は耐えきれず、首を絞めた。
悲しそうな微笑み覚えてる。
骸を抱えて、立ち尽くす。
誰もいない私はつくる。
二人目は、
私と共に夢を語っていた。
私は叶えようと、手を取った。
嬉しそうに歩く姿を覚えてる。
猫のように隠れて死んだ。
誰もいない私はつくれない。
二人の骸を
背負い歩き続けることを選んだから。
私であるために。夢を叶えるために。
誰もいない私はもう、つくらない。