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十一話目 *嘘?本当?

「言葉ノ通リデス。アノ貴族達ハ、貴方達ヲ、奴隷ニシヨウトシテマシタ」


「しょ、証拠はあんのか?」



 リーダー風の男の言葉に武器商人は笑顔を見せる。



「コレヲ見レバ、ワカリマス」



 そう言うと武器商人はスマホを取り出した。



(スマホ!)


「なんだそれ」


(えっ?)


「what?!」



 あまりの驚きにずっと冷静だった武器商人も素で英語が出る。



「スマホ。知ラナイデスカ?」


「スマホ?。聞いたことないぞ」


「あなた達、西暦何年に転移したのよ」



 思わず千歳が割って入り質問する。



「え?。確か2003年だが」


「オウ!。ソレハ予想外デシタ」


「お前達はいつから来たんだ?」


「2019年カラ来マシタ」


「もう、そんなにたったのか。てことはそれって」


「未来ノ、テレフォンデス」


「まじかよ」


「コノ映像ヲ見テクダサイ」



 武器商人はスマホをいじり動画を見せた。


 その映像には恐らくこの転移者たちを宿に止めたであろう貴族が、千歳が追い出した王女と密会している様子が撮影されていた。



(いつ、こんなの、撮ってたの?)



 千歳はそんなことを思いながら映像を見る。



「それで、あの帝国から逃げて来たっていう勇者たちは?」


「ええ、それでしたら、宿の方に泊っておりますのでいつでも呼び出すことができます」


「あら、そう。それならお父様が返ってきたら、まだ成長してない勇者たちに加えて、あの帝国の勇者たちも一緒に奴隷にしてしまいましょう」


「いやはや、良かったです。余分に隷属のブレスレットを仕入れておいて」


「ふふふ、これで王国は帝国にも負けない国に」


「いやいや、王女殿下。それどころか大陸一の国も目でないのでは?」



 映像には貴族と王女が、勇者達、すなわち転移者を奴隷としようとしていることがハッキリと映っていた。


 それを直接見たリーダー風の男は愕然とし、なぜかスマホの画面を見ることの出来ていない他の者たちも驚いていた。



「信ジテ、モラエマシタカ?」


「ああ」



 あまりの正直さに千歳が思わず突っ込む。



「ねえ、どうして、見たこともない機械の映像を信じられるの?」


「ああ、それなら、俺のスキルだよ」


「そうなの。本当にスキルは何でもありね」


「デシタラ、皆サン。ゼヒトモ、城マデ」



 武器商人は転移者達を城へ歩き出し、転移者達もそれに続いて付いてゆく。千歳は若干蚊帳の外になりつつも一緒に城についていく。


 そして、ついでにスキル『交渉術』の説明を読んでいた。


【スキル『交渉術』の効果は以下です】


 ・相手の思考を読み取る

 ・相手が自分を信用しやすくする



(最後の一文が引っかかるわね。何か嘘をついたのかな?)









 千歳達が他の転移者を連れてくると皆がその先輩転移者を一目見ようと集まっていた。



「こんなにたくさん」


「俺達でも十分多いと思ってたが」


「何人いるんだ?」



 王城にいる後輩転移者の数に驚く先輩転移者達。



 そして、千歳たちが最初に転移した王宮の広間にある階段を千歳と武器商人が数段上がると振り返る。そして千歳が質問する。



「あなた達は何人で転移したの?」


「俺たちはクラスまるごとに教師を加えた43人だ。なあ、あんたたちは何人で来たんだ?」


「帰属化してくれたら教えてあげる」


「昨日のあれか」


「そう、きっとその昨日のあれに、はいと答えればいいのよ」


「俺たちにデメリットはないのか」


「武器商人?」


「何デスカ?」


「何かデメリットあった?」


「ゼンゼン無イデスヨ。ムシロ、良イコト尽クシネ。美味シイ食ベ物。広イ部屋。ソシテ、ダンジョンノ恩恵デスネ」


「恩恵だと?」


(恩恵?)



 千歳の知らないワードが新たに出てきた。



「ソウデスヨ、帰属化ボーナス、トシテ、500ポイント貰イマシタ。ソレデ私スマホ貰イマシタ」


「嘘!」



 先輩転移者達よりも先に千歳が思わず驚いてしまう。



(そういえば、私もポイント貰ってたな)


「なによ」



 先輩転移者達が千歳を見ていたが、千歳の一言で目を反らし武器商人に質問する。



「つまり、帰属化すれば、もとの世界の物が手に入るってことか?」


「ソノ通リデス。素晴ラシイデショ」



 武器商人がそういった瞬間。千歳の目に『亜空魔』からのメッセージが移る。



【スキル『嘘から出た誠』の発動条件が満たされ、ポイントで異世界の物質を手にすることができるようになりました】



(はぁ?)

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