もしものSNS的ファンタジー生活
Twitterで呟いた、もしもエスクベルにSNSがあったら小話長文バージョン。
・アカウント名【アキチヨ】
はるの秘密SNSアカウント。
はる→春夏秋冬→秋いただき→昔っぽいかっこいい名前がいい→竹千代とか→そういや秋ってたけのこの季節とも言うし→秋千代、決定。かっこいい。
本人はひねりの効いたセンスのある名前だと思っている。
地球人時代に恥ずかしくてできなかったポエム的なものを主に投稿。
はるが写っている写真はアップできない謎仕様SNS。
フォロー23人(クダヤ公式、飲食店、ファッション・美容関係。知り合いはフォローしてない)
フォロワー12人(保護者裏アカウント7、フォロー返し4、アルバート秘密アカウント1)
本人はフォロワーを増やしたいがもちろん御使い・商人ヤマチカの肩書がない変なポエム投稿で増えるはずもない。
ポエム投稿するたび寂しそうにしているのを珍しく不憫に思った過保護の惑星力によりひっそりフォロワー数が水増しされている。
今後モフ守役も惑星力でアカウントをつくりひっそりフォローしてくる。泣ける。
地球でやったらアカウント凍結事案。
なんの因果か、想定内と言うべきか、ヤマ様と知らずポエムを気に入ったアルバートにフォローされている。
はるはまったく気づいていない。
毎回そっとイイネしてくれるセンスのある良い人だと思っている。
アルバートが毎回イイネしてくれるので調子に乗り、もっとフォロワーが欲しいと欲まみれになる。
結果、見る人が見ればモフ守役が見切れている守役島写真をアップしようとして保護者にしばかれる(あごごしごしの刑)
保護者裏アカウント7人分のフォローを一気に外され落ち込み、SNSに対してのやる気を失う。
投稿せず主に見るだけに。そのうち飽きてSNSから遠ざかる。
身内がこっそりフォローしていた事実は知らないまま。
・アカウント名【スタローン・アーノルド】
カセルと兄レオンにやいやい言われてつくったアルバートの秘密SNSアカウント。
本人は強い人間に憧れがあるため強そうな名前を考えた。
地球出身のはるからすれば奇跡的な組み合わせの名前が誕生した。
秘密アカウントではあるが全家族にばれている。
ほぼ投稿しないがたまに空の写真や綺麗な花などを投稿すると、秘密アカウントである事を知っている家族から個別メッセージで褒め言葉と写真の撮り方についての指摘が必ず入る。
祖父ギルバートはひっそりイイネだけ。
複雑な気持ちに毎回なる。
例外としてカセルと兄レオンだけは堂々とイイネ、コメントしてくる。
目立ちたくないのでフォロワー数がとんでもないカセルと兄レオンにはあまりイイネされたくないと思っている。
なおアキチヨさんのポエム投稿再開を心待ちにしているが、催促しているように思われたくないのでなんのアクションも起こせずにいる。
・アカウント名【カル】
カセルのアカウント。
いちおう本名ではない名前を考えたがアカウント名が適当過ぎてもはや本名。
しかもアルバートの兄レオンが本名でSNSを楽しんでおり、カセルにぐいぐいからむのでカル=“風”のカセルなのは周知の事実。
フォロー数は数十人程度なのにフォロワー数は数万。
投稿はぼちぼち。あまり見てない。
レオンなんかはSNSで反応がなかったら直接話しに行く。
ならわざわざSNS経由しなくてもとアルバートは思っている。
『これうまかった』とカセルが呟けばその商品は即品切れになる。
とんでもないスピードでイイネされシェアされる。
“風”のカセルさんの目に留まりたい女の子達はこぞってシェアする。
・アカウント名【理のレオン】
自撮りたくさん。
フォローたくさん。
フォロワーたくさん。
女の子多い。
自分の手足のようにSNSを活用。
・アカウント名【クダヤ公式】
本来は街からのお知らせがメインのアカウントだが、領主が勝手に毎日朝・昼・夜の守役島を連写撮影しすべてアップする。しかも文字無し。
ちょっとした迷惑行為。
大量の写真に他の重要な情報がかすむ為族長達は苦言を呈しているが、守役島の全写真をチェックして保存しているため強く言えない。
しかも健康上の理由で気軽に出歩けず、守役島を目にする機会が少ない老人達に好評だと判明。
結果、別に『クダヤ公式(領主)』アカウントが誕生。
・アカウント名【クダヤ公式(領主)】
クダヤの領主サンリエルの、クダヤ公式の名を騙った超個人的アカウント。ある意味サンリエル公式ではある。
街の公式アカウントでいろいろあったため別アカウントを用意された。
フォロー0人
フォロワー622(非表示設定/19737人)
制限から解き放たれ、毎日数百枚の守役島の写真を投稿。
ヤマチカにもらった食べ物を持ち帰りバシャバシャ撮ってアップしたりもする。もちろん文字はない。
見る人が見ればただの自慢。
族長達も対抗して守役様の祝福を受けた(つつかれた)食べ物をアップしたりする。
内情を知らない住民からしたら定期的にお偉いさん界隈の投稿が食べ物だらけになるクダヤの不思議の1つ。
はるが好きそうな手料理写真も多数アップして反応がくるのをそわそわしながら待ち構えている。
なお無表情。
理想のコメント
→ヤマ様『今度あの料理食べたいです』
実際のコメント(領主本人には送らない)
→街のおばあちゃん『美味しそうね!』
→街のおばちゃん『食べたい。大量に作ってるんだけど今日お祭りでもあった?』
→街の女の子『全体的に茶色でわらう』
→仕事中の一族『領主様の居場所判明。関係者各位は投稿写真の部屋内装で居場所特定を』
SNSは苦手と仰っていたヤマ様がSNSアカウントをつくる日を夢見ている。真実は知らない方が幸せ。
ヤマ様の投稿に誰よりも早くイイネ&コメント&シェアをするためのトレーニングは欠かさない。
欲が強すぎると願いが叶わない良い事例。
おわり