~異世界に飛ばされるのか~
カイトはやることがなく時計の秒針を眺めていた。
「そうだ、最近のニュース見てないな。」
と言い、テレビをつけた。
「ニュースをお伝えします。今日、女性一人が行方不明になりました。目撃者の証言によると、70代の男性が近づいてきて、男性が女性に触れると、その場で女性が消えて、男性は立ち去っていったそうです。警察は、その女性と男性を捜索していますが、それらしきものは見つかっておりません。次のニュースです…」
「怖いニュースだな、どこ行ったんだろうな。」
その時、カイトの電話がなった
「あっ、タクからだ。」
「もしもし、タク?」
「よぉ、カイト、話があるんだ、おれんち来ないか。」
「おっ、ちょうど俺も暇だったんだ、今向かうよ」
「じゃまた後で」
「じゃ」…プツン
「よしじゃあタクのところ向かうか」
カイトは家を出てタクの家へとむかった。
「よぉ、タク」
「おっきたか、カイト」
「で、話ってなんだ?」
「その話なんだか、ニュース見たか?」
「ああっ、女性行方不明の事件だろ?」
「知ってるのか、なら話が早い。その事件が起こったのは、お前の家の近くなんだよ」
「まじかよ、それはしらなかった。」
「まぁ、それが伝えたかっただけなんだか、気をつけろよ。まぁ、そんなことを忘れて、飲もうぜ。」
「昼間っからかよ、まぁちょっとならいいけど。」
そして、カイトとタクは、2時間ほど飲んだ。
「じゃあ帰るわ。」
「気をつけろよ。」
「大丈夫だって。」
カイトはタクの家を出た。
「まぁ、そんなんいるわけないよな。一応気をつけるか。」
すると、前から70代ぐらいの男性が歩いてきた。ボロボロの服を着ており、フードもかぶっていて、顔はよく見えなかった。
「えっ、嘘だろ。」
その男性は俺に近づいてきた。
ザザッ…だが足は動かなかった。
すると、男性が口を開いた。
「君、ここと違う世界に興味はないか?」
「えっ…どういうこと?」
「実はな、信じてもらえないかもしれないがわたしは、違う世界の人間なんだ。」
「そんなのあり得るかよ。」
「それがありえるんだよ。」
「やってみろよ。」
「いいのか?戻ってこれないぞ」
「あぁ、どんな世界が気になるし、なんとかしてここに戻ってこれる方法を探してやるよっと忘れてたあんたの名は?」
「あっ、その前に、私の名前は、ミゲルだ!あっちの世界でまた会おう。では、いくぞ!」
そして、カイトは違う世界での変わった生活がはじまるのであった。