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Ability wars  作者: 大山鳥 鈴
Gray Knuckle
33/41

間話

【赤柱 信】

「ほいじゃ、見せてみ」

「まずは腕だ」

右手は五本指のまま徐々に黒くなっていく。それが腕から肩まで到達したところで止まる。

経った数週間で面白い成果だ。そのまま何も言わずにそのままにさせる。

本音を言えばその状態で正拳突きでも何でもいいから技を一つ見せてもらいたいところだが。

30秒経つぐらいで、息切れが始まる。そこで解除を指示。

「まぁ、突発的な戦闘でなら効果ありかな」

「それは……」

「個人見解だ。奇襲程度なら十分だ。次行けるか?」

「少し待て。それよりお前は良いのか?」

「何がさ?」

「自分のは良いのかと聞いているんだ」

どっちの方を言っているかは分かる。だが、先生から答え貰っている以上、これ以上の強化をする必要は現時点ではない。むしろ、他のメンバーのステータス上げた方が事故率も減るし戦力増強になる。

翼は退院して自宅で訓練。紫花の方はよくわからん。ここ最近、授業が終わって雑務が済んだ後、隊部屋に行っても居ないことが多い。よって、暇になる。だがそうさせてくれないから神様はひどい。

ここ数日の放課後はこいつの訓練につきっきりである。リターンとしては近接訓練をしてくれてるが、まあだレベル差が激しすぎてオレが痛いだけの状態である。


「問題なし。自分の事、心配した方が良いぞ。次、脚」

「了解だ」

それに、放課後が現在進行形で開いているのは1学年全体に、部隊活動を休止が言い渡されているからでもある。当然なのかは、判断着きかねるが教師陣からしてみれば妥当な判断なのだろう。

そういう訳で、望まずして経験値が入るイベントが強制発動中なわけだ。周りのグラウンドでも似たような光景が広がっている。誰かが必ず訓練している状態である。

「脚の維持は簡単だ……これなら」

一瞬目を離したスキにどういう訳かコイツ足を振り上げてやがる。完全に踵落としの構えじゃないか。

「おい、周辺確……」

「フっ」

脚を振り下ろした地点にひびが入り、特にドラゴの正面の地面は4,5m程先まで割れている。

蹴りにしなくてよかったと安堵中。この後始末はコイツにさせるか。


「地面割ったのか。おれ治しておくよ」

「そうか。感謝する」

周囲に居た他の生徒がそれを補修していく。

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