32/41
竜人②
【灰 龍悟】
発動条件は恐らく「竜人」の具体的なイメージだろう。と言っても、現代にそんな生物は存在するはずはなく身近に<竜人>を持っている人物は存在しない。応用法は分かっている。がいきなり手詰まりである。
【赤柱 信】
「悩んでるとこ悪いんだけどさ……」
先日聞きそびれてしまった事を聞けるタイミングは今しかない。
だが……相も変わらず現代風悩む彫刻になっている。
「おいコラ! ドラゴ!」
「何用だ……、色々考えているのだが」
「それはこっちも同じだ。オレの場合は<能力>の方は解決したから、次の段階に進まんとならんのだよ」
そう、<能力>の応用方法は小早川先生から直接答えをもらった。となるとそれを実現する為の自身の能力が必要となる。と考えた時、こいつが持つという武術の類が思い浮かんだ。
「武術を教えてくれないか」
「……」
「何で嫌そうな顔してんだよ」
「スタミナと筋力を付けろ」
うーむ、正論。スタミナがほとんどないのは先日の戦闘でバレたか。
「そうしたら教えてやらん事も無い」
「本当だな」
「何なら、そっち方面の指導をしてもいいぞ」
「遠慮する」
だって、完全な筋肉体質の指導受けたら確実に死ぬのが目に見えてる。




