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Ability wars  作者: 大山鳥 鈴
Gray Knuckle
29/41

Give & Take

【赤柱 信】

訓練後、ドラゴは片づけをして訓練用狙撃銃を返却(少々改造を施した)しに行っている。

缶ジュースだけ奢らせてみたが、損得勘定で考えると損しているよな……。

合計して30発の射撃訓練をしながら思う。

狙撃技術(ちょっと知識ある人版)の授業料が120円……。やはり、

「割に合わねぇ!!」

普通授業料と言えば1000円は当たり前だろう。

せめて半分の500円がハンマープライスってところだろう。

集中せず無茶苦茶に撃ったため3割も当たらない。


「おー、こんな所に居た~」

薄暗い廊下でもわかる、燃えるような赤髪。

そして澄んだ赤い色をした瞳。身長はオレと同じかそれ以下位か。

「君から聞きたい事が色々あるんだよね~」

「何だ? ガキか?」

「これ見てそれ言えるかね~」

提示されたのは緑色の学生書。つまりは3年という事になる。

現在の学年色は。1年が赤、2年が蒼。3年が緑。


「何でしょうか?」

「コロッと変わるね~。別に悪い事じゃないからいいけどね~」

「時間無いんで、端的に」

「そうかい?なんか叫びながら訓練してたみたいだけど。まぁ、いいや。生徒会に入らないかい?」

端的すぎる。そして会話の中にさらりと混ぜるな。

此処の生徒会は、高い能力を持つ生徒が集まった集団。所謂、少数精鋭という奴だ。

普通の生徒では扱わない少々難易度の高い任務が下りてくることもあるとかないとか。

ただ、正直興味がない。

「丁重にお断りします」

「ありゃ~? 君強いって有名だから来てみたんだけどな~」

「別の人に当たってください。三流銃手ですから」


そして、タイミングよくドラゴから携帯にメールが入る。

内容は本人と同じように非常に端的である。

『先に帰る』

「あんにゃろう……。そういう事で。さいなら」

「ちぇ~」

面倒事にはできるだけ関わりたくないんだよ。と心の中で呟きながら、さっさと演習場を後にする。

「先に帰りやがって……。必ず元を取ってやる」

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