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Ability wars  作者: 大山鳥 鈴
Gray Knuckle
27/41

後日談④

【赤柱 信】

現在、隊室で一人。いつも通り一番乗りで暇。なので、部屋に持ち込んでおいたゲームを始める。

それから、多分15分ぐらいたったか? それ位に紫花が到着。

「あー。また、やってる」

「今日は課題も特にないしな。このペースなら26時頃にクリアできるべ……」

「……」


大約3秒後、画面がブラックアウト。ゲーム→ブラックアウト→セーブデータ消失。瞬時に理解。

予想通り電源引っこ抜かれていた。

「ノーーーーーーー!!」

「あっ、ゴメン」

「わざとか? わざとだろ」

こいつの予見能力があれば5秒後のオレの挙動が見えている。

つまりは、そう言う事で事故ではなく故意。


ほぼ同時にドラゴが入室。今日は通学鞄とは別に何か大きく四角い箱を持っている。

「喧しいぞ。遊戯中毒者(ゲーマー)

「うるせー! というか、そのでかい鞄は何だ?」

「貸出用狙撃銃」

「あれ? ドラゴは近接メインでしょ。転向するの?」

紫花は的確な質問をする。ドラゴは全身が非常にバランスよく鍛えられている。更には武道全般やっているという話を聞いた。完全に近接戦闘向きの人材であるコイツが狙撃銃を引っ張ってきたってことは。


「転向はしない。目指すは近/中/遠の全てを(こな)せる隊員だ」

やっぱそうか。オールラウンダーに成りたいってことか……。

授業時間外じゃないと他のポジションは基本練習しないからな。

ご苦労なこった。

「そこで狙撃の指導者を探してる状態だ。今日は信にでも習おうと思ってな」

「さーて、帰るk……」

「ちょい待ち」

制服の襟を紫花に掴まれた。

これでは首が閉まって抜け出せない。


「離せ! 紫花!! オレは銃手希望者だ狙撃手じゃないぞ」

「そんな事はわかってます。でも、少しぐらい教えなさい。戦術の幅広がるよ」

「それもそうだけどよ……。はぁ、分かりました。分かりましたよ」

取り敢えずの器具を用意するか……。どうせ貸し出し用じゃ満足な装備じゃないだろうし……。

多少改造して返却させるか……。準備が良く訓練棟の1か所借りているらしい。

ホント、ご苦労なこった。


--

【灰 龍悟】

「だ、そうです」

「半ば脅迫紛いだぞ。良いのか?」

「大丈夫、昔からこんな感じだから」

俺の頭の中では此の様な図式が出来上がる。

戦闘力:信>=翼>俺>紫花。 命令権:紫花>信(他2名は時と場合による)。

この図通りならば、下克上が常時起こっていることになるな。


「おらー、用意できたからさっさと演習場行くぞ」

「よろしく頼む」

「言いたい事しか言わないからな」

「構わん」

……。凄く嫌そうだな。それに何だか向きになっているところがあるな。

電源引っこ抜かれた事を未だに怒ってるのか?

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